ベースボールマガジン社(BBM)が毎年恒例の「ルーキーエディション2019」を発売した。
今年の「ルーキーエディション」はやはり、高卒ドラフト1位カルテットが話題の中心だ。
昨夏の甲子園を沸かせた吉田輝星(北海道日本ハム)、根尾昂(中日)、藤原恭大(千葉ロッテ)、小園海斗(広島)はキャンプ、オープン戦から人気を集め、今季中の一軍での活躍も見込まれる。そのルーキーカード(RC)だけに将来的にもプレミアがつくのは確実と言えそうだ。
さらに、BBMの「ルーキーエディション」の魅力は、ドラフト指名選手だけでなく、育成契約の新人もカード化していることだろう。今年もドラフト会議の後に続けて開催された育成ドラフトで中日以外の11球団から合計21人が指名され、育成選手として入団した。
北海道日本ハムが初めて、育成ドラフトで指名した海老原一佳(BCL・富山)や、東北楽天が育成2位で指名したエース・則本昂大の弟である則本佳樹(山岸路地スターズ)ら、ドラフト指名選手に負けない注目の選手がいる。
昨季の日本シリーズでMVPとなった甲斐拓也(福岡ソフトバンク)も育成出身で「ルーキーエディション2011」には背番号130のRCが封入されていた。
育成選手が支配下登録を勝ち取り、一軍でスター選手になる。そんな姿を応援することもプロ野球の楽しみ方、トレーディングカード収集の面白さのひとつ。「ファーストエディション」「セカンドエディション」ではカードにならない育成ルーキーをカード化し続けている「ルーキーエディション」には拍手を送りたい。
cove【ライター】
国内外のベースボールカードやコレクションアイテムを収集し続けて30年。元スポーツ紙ライター。