MLBの開幕前から日本人選手が米国のトレカ業界をにぎわせている。今季、横浜DeNAからMLBレイズに移籍した筒香良智外野手の米国製ルーキーカード(RC)が登場。3月に発売されたPANINI社の「Donruss」に、レギュラーカードとサインカードのレデンプションが封入された。
昨年、マリナーズに加入した菊池雄星投手と同じパターンで菊池同様にNPB時代のユニホームの写真を加工。入団が遅れた秋山翔吾外野手(レッズ)、山口俊投手(ブルージェイズ)のRCは「Donruss」には封入されず、続けて発売されたTOPPS社の「Openning Day」には3選手とも入らなかった。
ただし、秋山についてはTOPPS社のオンデマンドカード「Topps Now」で開幕へ向けたチームセット「Road to Openning Day」に入ることが決定。サンプルが同社のHPでも公開された。攻守走の三拍子がそろった秋山だけに守備の写真が使われているが今イチのカットで、ポジションもP(投手)となっているのはご愛敬。実際には初のRCとして期待が高まる。
先日、第一報をお知らせした球場配布のバブルヘッドでも秋山の人形が7月31日の対レイズ戦の来場者に配られることが決定した。筒香、山口はまだ、追加配布の発表はなく、今季の配布は微妙になってきた。
TOPPS社ではレイズ、ブルージェイズも同じセットの販売を受け付けているが、現在は筒香、山口ともリストアップされていない。ただし、後日発表選手の名前が明かされていないこともあり、オープン戦で存在感を見せている筒香はカード化されることは間違いないだろう。
NPBからの移籍トリオだけでなく、今年、NPBに加入したルーキーたちの大学時代のサインカードも話題を集めている。野球の米国代表選手を集めたPANINI社の「Stars & Stripes 2020 USA Baseball」に昨年に続き、侍ジャパン大学代表の有力選手のサインカードが封入された。昨年6月に開催された「第43回日米大学野球選手権」に出場した日本代表から22選手が選ばれ、ボタン付きジャージーカードなどにサイン。シリアルナンバーは5枚など少ないものの、いくつかの種類がある。
メンバーの中でプロ入りしたのは海野隆司捕手(東海大-ソフトバンクドラフト2位)、柳町達外野手(慶大-同5位)、佐藤都志也捕手(東洋大-ロッテ2位)、森下暢仁投手(明大-広島1位)、宇草孔基外野手(法大-同2位)、郡司裕也(慶大-中日4位)、吉田大喜投手(日体大-ヤクルト2位)で、今季中の1軍での活躍も期待できる。
cove【ライター】
国内外のベースボールカードやコレクションアイテムを収集し続けて30年。元スポーツ紙ライター。