本来であれば、プロ野球が開幕し、1カ月ほど経過しているはずだった時期ですね。現段階では開幕日が不透明で、何ともやきもきしてしまいます。私はそんな時、「もし今プロ野球が開幕していたら?」とふと考えたりしています。
そこで、このコラムでは、シーズンが開幕していたら、
「この選手のカードがホットだった?」をテーマに連載していこうと思います。
初回は、「即戦力ルーキー」を取り上げていきます!
シーズン開幕とともに、特に注目が集まるのが、新人選手の大抜擢ではないでしょうか?昨シーズンは、藤原選手(ロッテ)、頓宮選手(オリックス)、木浪選手(阪神)、近本選手(阪神)と4名の新人選手が開幕スタメンに名を連ねました。カード界でも人気の高い選手ですよね!
今シーズンも、オープン戦の出場機会を得た新人選手が何名かいました。その中でも、筆者が「開幕から活躍していたのでは!?」と思う選手を3名ピックアップしたいと思います!
(オープン戦全試合出場!開幕スタメンも間違いなし!?)
まずは、小深田大翔選手(楽天)!
社会人卒ドラフト1位で即戦力として期待され、高い守備力で、オープン戦にも全試合出場。レギュラー争いに割って入っています。小柄ながら、打球が速く、長打も期待できるパワーも魅力的です。攻守にソツなく器用にプレー出来るタイプで、開幕していれば、出場機会は多くなっていたと思います。
昨年大活躍だった近本選手とは大阪ガス時代の先輩後輩とあり、続けるかにも注目ですね!イーグルスでは、昨年のドラ1辰己選手が1年目から124試合出場。こちらもポジティブなデータではないでしょうか?昨年3位だったチームをもうワンランク上に導く、そんな存在になりそうな選手です。
(打てる捕手はカード人気も高まります!)
続いて、郡司裕也選手(中日)!
アマチュア野球ファンには学生時代からお馴染みの捕手ですよね。仙台育英高校時代は、先輩の梅津選手(中日)や同期の平沢選手(ロッテ)とともにプレー、強豪チームの扇の要を担いました。その後、慶応大学に進学、1年生からレギュラーをつかみ、三冠王や3度のベストナイン等、勝てるチームの司令塔として活躍。ドラフト4位でドラゴンズに入団しました。
オープン戦では、正捕手候補として10試合に出場。少ない打席数ながら、打率.357、OPS.955と自慢の打撃で猛アピール。解説者陣からも、開幕マスク候補の筆頭として挙げられています。
OBの谷繁氏以来、捕手を固定できずにいるチーム事情を考えると、有望な若手の登場にワクワクしますね!
インタビューの受け答えからも、落ち着いたスマートさを感じる郡司選手。昨年あと一歩でプレーオフ進出だったチームのラストピースになりそうです!
(下位指名選手も実力派で人気が出そう!)
最後にもう1人!福田光輝選手(ロッテ)!
大阪桐蔭高校、法政大学と名門で経験を積んできた福田選手は、ドラフト5位指名ながら、オープン戦9試合に出場。打率は.190でしたが、本塁打3本を放ち、OPS.846と目を見張る数字を残しています。広いナゴヤドームの逆方向へ放り込むパワーは希有なものと言えます。
細身の身体ながら、ボールを見極め、しっかり打球を飛ばせる選手で、福留選手(阪神)のような雰囲気を感じる選手です。チームこそ違いますが、同じ関西出身で関東の大学を卒業、下位指名ながら活躍した中川選手(オリックス)の例もあり、期待が高まりますね!
実戦で打撃を見るのが楽しみになるタイプの選手だと思います。マリーンズも昨年プレーオフまであと一歩。2ゲーム差を埋める活躍が楽しみですね!
今回はここまでにさせていただきます。
次回もお楽しみに!!
藤池雄一郎【MINT千葉店 店長】
学生時代ラグビー部に所属し心身ともに鍛えに鍛えながらプロ野球を見て、プロ野球カードを収集。今はミントチェーンの若手店長としてトレカに携わっている。