5月に入りましたね。この時期のプロ野球と言えば、GWの大型連戦が毎年恒例ですよね!ファンにとっては、毎日野球が見られるという意味でも特別な期間だと思います。今年は残念ながら、未開幕のため試合を見る事が出来ませんでしたが、来年こそはGWの連戦を楽しみたいですね!
さて、このコラムでは、もしシーズンが開幕していたら、「この選手のカードがホットだった?」をテーマに連載しています。
第3回は、大型連戦には投手起用人数も増えそう!?ということで、GW中にリリーフで出番があったかもしれない、「1軍未デビューの若手投手」を取り上げていきます!
最近では、千賀選手(ソフトバンク)、山本選手(オリックス)、大瀬良選手(広島)などのように、若手投手がリリーフ経験を経て、チームの大黒柱になることが増えていますよね。成績の向上とともに、カードが爆発的人気になるケースも。
今回は先述の3選手のように、これからスターダムをのし上がっていきそうな、魅力溢れる投球スタイルの若手3投手をご紹介します!

【日本左腕史上最速投手!!球速はまだまだ伸びるかも!?】
1人目は、古谷優人選手(ソフトバンク)!
16年のドラフト2位でホークスに入団した、現在21歳の古谷選手。高校時代は、甲子園出場こそ無かったものの、150キロを超えるストレートを武器に、多くの三振を奪う剛腕ぶりでプロからも高い評価を得ていました。
プロ入り後は、怪我こそあったものの、二軍、三軍戦で、着々と実績を積み重ねています。19年は、二軍で17試合、35.2イニングで防御率2.52という数字を残しています。三軍では、先発経験も豊富で、将来的な先発起用も充分に考えられそうです。また、プロ入り当時から大きな武器だったストレートは、19年に最速160キロに到達。日本プロ野球最速の左腕としても話題になりました。今年はオープン戦にリリーフで6試合に登板し、いよいよ一軍デビュー間近な雰囲気になってきました。
高卒上位指名選手とあって、一軍未登板ながら、既にカードの人気の高い古谷選手。今年のBBMのチームエディションでは、人気選手の証である、PHANTOMのメンバーに選出されています。一芸に秀でた、人気選手と言えば、19年大ブレイクの同僚、周東選手が思い浮かびます。デビュー後に一軍でも160キロを記録できれば、カードの評価も更に高まりそうですよね!

【移籍で育成選手から支配下登録へ!ファンからの人気は既にスタークラス!?】
2人目は、長谷川宙輝選手(ヤクルト)!
先ほどご紹介した、古谷選手と同じ16年のドラフトで、ホークスに育成選手として入団した長谷川選手。力のあるストレートとキレの良いスライダーで三振を奪える、魅力溢れる若手左腕でしたが、選手層の厚いホークスでは、支配下登録を勝ち取れず。育成での再契約の打診もありましたが、スワローズから支配下契約のオファーがあり、移籍となりました。
そして、移籍後のオープン戦で、一気にブレイク。登板数こそ4試合ですが、安定した投球内容で、開幕一軍に大きく前進しました。スワローズは、昨季リリーフで68試合に登板したハフ投手が退団。昨年20試合以上登板したリリーフ左腕が0というチーム事情もあり、このまま行けば、出場機会も多くなりそうです。ホークス時代には、三軍戦ながら先発起用もあり、経験を積んでいけば、先発転向の可能性もあります。
カード界では、今年が直筆サインカード初封入の長谷川選手。先日発売された、BBM 東京ヤクルトスワローズ 2020 を購入されている方からの人気も非常に高い選手の1人です。チームやポジションは違いますが、同じ形で支配下契約を勝ち取った、亀澤選手(元中日)のような人気を感じます。デビュー後の活躍、成長も楽しみですね!

【やっぱりアンダースローは美しい!】
最後にもう1人!與座海人選手(西武)!
17年のドラフト5位で、ライオンズに入団した與座選手。岐阜経済大学時代にアンダースローに転向し、チームのリーグ戦優勝に貢献。スカウトの注目を集める存在となりました。
入団後は怪我もあり、一度は育成契約選手となっていた與座選手ですが、19年オフに支配下復帰。今年はオープン戦2登板で計8イニングを投げるなど、投手陣に厚みを持たせたい首脳陣からの期待も高まっています。投球テンポやコントロールの良さなど、チームに良い流れを呼び込める投球スタイルが魅力です。過去のライオンズでは、牧田選手(現楽天)のようにアンダースローでポリバレントな活躍をした選手もおり、多彩な起用法もありそうですね!
また、アンダースローの投手と言えば、渡辺俊介選手(元ロッテ)、高橋礼選手(ソフトバンク)など、美しいフォームがカード映えし、人気になる選手が多い傾向にありますよね!登板が増えてくれば、カードになる機会や人気も高まっていきそうな選手です!
今回はここまでです!
次回もお楽しみに!!
藤池雄一郎【MINT千葉店 店長】
学生時代ラグビー部に所属し心身ともに鍛えに鍛えながらプロ野球を見て、プロ野球カードを収集。今はミントチェーンの若手店長としてトレカに携わっている。