Jリーグも今年で27年目のシーズンを戦っていますが、1993年の開幕からジーコ選手、ストイコビッチ選手、ドゥンガ選手、ブッフバルト選手をはじめ数多くの外国籍選手たちが活躍してきました。
最近では、ヴィッセル神戸に加入したイエスタ選手が大きな注目を集めていますが、93年もJリーグ開幕に向けて各チームに大物外国人選手が加入して大きな話題となりました。
鹿島アントラーズは、言わずと知れたブラジルの至宝・ジーコ選手。名古屋グランパスエイトにはメキシコ・ワールドカップ得点王に輝いたイングランドのリネカー選手が加入。ジェフユナイテッド市原には、西ドイツの90年ワールドカップ優勝にも貢献した名ドリブラー、リトバルスキー選手が加入し、否応なしにJリーグ開幕への期待感が高まっていました。
その中で横浜マリノスも、アルゼンチンの名ゴールゲッター、ラモス・ディアス選手を獲得しました。
リーベル・プレート(アルゼンチン)を皮切りに、ヨーロッパでもナポリ、フィオレンティーナで活躍したラモン・ディアス選手ですが、1979年に日本で開催されたワールドユース選手権で、アルゼンチン代表としてプレー、ディエゴ・マラドーナ選手と共に優勝に貢献するとともに大会の得点王にも輝いたことがあります。
そのディアス選手は、93年5月15日のヴェルディ川崎との開幕戦で、いきなり決勝ゴールを挙げると、「左足の魔術師」の異名通り、GKの動きを見た強弱織り交ぜた多彩な技でゴールを量産。通算28ゴールを挙げ、見事Jリーグ初代得点王に輝いたのはさすがです。
2012年横浜F・マリノスは、クラブ創設20周年を記念したトレーディングカードで、初めてラモン・ディアス選手の直筆サインカードを登場させました。
これまでレギュラーカードやジャージカードとして封入されていましたが、直筆サインは初でした。
聞けば、当時現役を引退し、パラグアイ代表をはじめ各国のチームの監督を務めていた彼に、海外郵便でシートを送って、サインを送り返してもらったとの話です。
担当者の情熱が、このカードを生んだのですね。
こうした外国籍選手にフューチャーしたカードを集めるのもJリーグや各クラブの歴史を知るにはいいかもしれません。
個人的には、Jリーグ初ゴールを決めたヴェルディ川崎のマイヤー選手直筆サインカードをコレクションに加えてみたいですね。
Chief【ライター】
国内サッカーを中心にトレカの世界を長年に渡って見守って来た元スポーツ雑誌編集者。横浜F・マリノスサポーター。