ゴルフの「2020全米女子オープン」が12月10日、米国テキサス州のチャンピオンズGCで開催され、日本の渋野日向子が通算1アンダーで4位に入った。「全英女子」の優勝で幕を開けた渋野の今季は最終戦の「全米女子」Vで締めくくるかと期待されたが、最終日の前半まで守ってきた首位の座を後半、明け渡し、追い上げはならなかった。
それでも、激動のシーズンを復活劇で終えた「しぶこ」。大手ネットオークションの「ヤフオク!」では先日、発売された「2020 JLPGA 日本女子プロゴルフ協会オフィシャルトレーディングカード」の直筆サインカードが「全米女子」での活躍に合わせるように価格をさらに上げ、最終日に渋野の組がスタートする前に、20枚限定のシリアルナンバー1/20が過去最高となる211,000円で落札。その直前の最高落札額128,000円の記録を更新してしまった。
今後の渋野のトレカにも大きな期待が膨らんだ。今回の大会では最終日にTVアナウンサーが渋野について「美しいショット」と実況するなど、その華麗なプレースタイルと「スマイリング・シンデレラ」と呼ばれる笑顔は米国でも評価がうなぎのぼり。アッパーデック社は今年に入り、ゴルフカードの新商品数アイテムをリリースすることを発表しており、今後は同社のカードに渋野のRCが封入されそうだ。
さらに、今回の4位入賞で、渋野は女子ゴルフ世界ランキングで3ランクアップの13位に浮上。1ランクダウンで16位となった古江彩佳を抜き、7位の畑岡奈紗緒に次ぐ、日本人2番手につけた。東京五輪に出場できる女子ゴルフ選手は60人で、来年2021年6月28日現在の世界ランキングを基にした五輪ゴルフランキングで決定する。15位以内に入れば1か国最大4人までが出場可能となり、16位以下は1か国2人が上限となる。渋野が期限までにランクをアップ、またはキープできれば、東京五輪に出場できるのだ。
BBMでは五輪がらみのトレカとして「Infinity」を販売してきた。発売されたばかりの最新「2020版」では過去の五輪で活躍した日本選手をピックアップ。これまでにない、斬新なデザインの直筆サインカードなどが人気を集めている。「2021年版」が東京五輪出場選手をリストアップしたものになるのか、もしくは東京五輪のスペシャルカードが作られるのかはまだ、わからないが、「渋野選手にはカード化の承諾申請をします」と関係者は話す。もちろん、渋野の承諾がなければ、渋野のトレカは作れないが、東京五輪は渋野にとっても特別な意味を持つ大会だけに、「しぶこの五輪カード」が登場する可能性は十分にありそうだ。
トレカジャーナル編集部