トレーディングカードの重要な要素は、企画力・デザイン力・販売力ではないだろうか。
その中でも企画力が一番だと思う。
集めたくなるカードがどれだけ入っているのか、コレクターにとっては重要な要素だと思う。
スター選手の直筆サインカード類が、やはり一番魅力があるでしょう。でも、封入枚数は少なく手に入れるには、よほど幸運に恵まれるか、たくさん購入するしかない。
ジャージーカードは当初は非常にレア感もあったが、封入数も多くいささか魅力が下がってきたようだ。もちろんパッチ、ネームブロックなど企画に工夫を凝らしているものは嬉しい。
その他では、スパイク、キャプテンマーク、ヘアバンド、GKグローブなど選手たちが身に着けているアイテムが魅力だ。
そうした企画において、横浜F・マリノスはJリーグの中でいつも先陣をきってユニークで魅力的な企画を打ち出してきた。
2012年、横浜F・マリノスのクラブ20周年で販売した「20th Anniversary」オフィシャルトレーディングカードでは、ホームゲームを彩るチアリーダーズ「トリコロールマーメイズ」の集合、メンバーのレギュラーカードの加えて、人気の3人の直筆サインカードが入った。
華やかなチアたちのカードはプロ野球では出ているが、Jリーグのクラブとしては初めての企画である。
チアリーダーズにも多くのファンがいるし、身近な存在だけにカードファンにとっても嬉しい企画だった。
2012年の横浜F・マリノス20周年記念トレカでは、このトリコロールマーメイズの他、会場の広場で非公認キャラクター「ワルノス」とともに、華麗なダンスパフォーマンスを披露する「ワルノスクイーン」のカードも封入されていた。
彼女たちも人気が高く、プライベートでサインをもらったというファンも多い。
Jリーグでも、コンサドールズ(札幌)、ベガルタチアリーダーズ(仙台)、アルビレックスチアリーダーズ(新潟)、ORANGE WAVE(清水)、ガンバチアダンスチーム(G大阪)、SAGANTINA(鳥栖)、ジェットスフィーン(千葉)、ヴェルディヴィーナス(ヴェルディ)など多くのチアリーダーたちが、試合を盛り上げ、地域活動に活躍している。
ぜひ、チアたちのカードもどんどん出してほしい。
Chief【ライター】
国内サッカーを中心にトレカの世界を長年に渡って見守って来た元スポーツ雑誌編集者。横浜F・マリノスサポーター。