※記事中の【サインカードの市場取引価格】のサインカードとは、パックから出現する直筆のもの。また、累計発行枚数や、ルーキーカードか、2年目以降のカードか、などにより上下するため、ランキングに比例しない。
【5位】鈴木誠也(広島東洋)
終盤戦で巻き返して、史上4人目となる5年連続の打率3割(.300)&25本塁打以上を達成した2020年だったが、チームは5年ぶりの負け越しで5位に沈んだ。19年秋にプレミア12で侍ジャパンの4番を打ち世界デビューを果たしただけに成績以上に不完全燃焼の思いが強いのは鈴木本人なのではないだろうか。それでも、トレカは安定した人気を誇り、19年に続きスーパールーキーたちがいなければ、ベスト3に入ったはず。FAを前にポスティングシステムでのMLB挑戦もささやかれるようになり、今季の誠也カードはひと味違う注目を集めそうだ。【サインカードの市場取引価格 50,000円~100,000円】
【4位】村上宗隆(東京ヤクルト)
最下位に終わったスワローズだが、背番号55はチームの日本人選手では初めて全120試合で4番を務めあげた。シーズン最後まで3部門でタイトル争いを展開し、史上最年少の三冠王も射程圏だった。最終的には打率.307はリーグ5位、86打点は同2位、28本塁打も同2位タイで、タイトルは最高出塁率のみ。それでも、その成長の足取りは確かで、今季は3部門のタイトル、さらに三冠王も夢ではない。現在、直筆サインカードの取引価格では現役ナンバーワン野手といえる。【サインカードの市場取引価格 50,000円~200,000円】
【3位】奥川恭伸(東京ヤクルト)
スワローズのドラフト1位ルーキーは11月10日の対広島戦でプロ初登板初先発。3回途中5失点のほろ苦デビューとなったが、2年目の飛躍を大いに感じさせた。無理をさせず、ファームでも投球回数を徐々に増やして育成。7試合19回2/3イニングで防御率1.83という数字を残したことにも期待が膨らむ。開幕一軍は無理でも、シーズン途中にはローテーションに入ってくるのではないか?数字を残した時、20年のルーキーカードが再ブレイクする。「ヤフオク!」で落札されたBBM「2020 ICONS FIRE BALLERS」の直筆サインカードは11枚限定のシリアルナンバー11/11ということもあり、232,000円の高値で落札された。箔サインカードも少シリアルなら、10,000円を超えた。【サインカードの市場取引価格150,000円~230,000円】
【2位】森下暢仁(広島東洋)
佐々木朗希と奥川恭伸のワンツーフィニッシュを予想した方は多かっただろうが、ここはチームトップの10勝、リーグ2位の防御率1.91という結果を残し、新人王に輝いたカープのドラフト1位を選んだ。開幕から先発ローテーションに入り、一度だけコンディション調整という理由で登録を抹消されたが、間もなく復帰し閉幕まで投げ抜いた。投げるたびにトレカの市場価格は上がり、戸郷翔征(巨人)との新人王争いでも気が付けば、差がついていた印象だ。この背番号18のルーキーカードは他球団のファンやカードコレクターも一目置くトレカになった。【サインカードの市場取引価格 50,000円~100,000円】
【1位】佐々木朗希(千葉ロッテ)
試合に投げないで、ここまで夢を感じさせる投手がかつていただろうか。高校生歴代最速の163キロを計測したマリーンズのドラフト1位についたニックネームは「令和の怪物」。未登録のまま1軍に帯同し、初の実戦形式となった5月26日のシート打撃で160キロを記録し、またまた、話題になる。ルーキーカードも「ヤフオク!」でBBM「1stバージョン」に封入された7枚限定のクロス直筆サインの、シリアルナンバー1/7が862,000円で落札。佐々木の背番号「17」とも読めることもあり、同オークションで落札されたシリアルナンバー4/7の450,000円には大差をつけた。パラレルだけでなく、レギュラーカードでさえ1,000円を超えたこともあった。【サインカードの市場取引価格 300,000円~800,000円】
トレカジャーナル編集部