バブルヘッドコラム⑦「もし、十二支をバブルヘッドでそろえたら?」➀【コラム/コレクション】

バブルヘッドファンのみなさんも、そうでない人も、あけましておめでとうございます。

昨年はメジャー・リーグの試合の殆どが無観客試合で、おまけにマイナー・リーグは試合もやらず…。SGAのバブルヘッドは春季キャンプで配布されたもの以外は、お蔵入りしたはずなのに、シーズン終了後に一輪車に乗った大谷の「サイクル安打記念」バブルが流出するなど、とんでもない1年だった。今年はバブルヘッドを手にしたファンがスタンドから歓声を送れるシーズンに戻れますように。

そんなわけで2021年の最初のバブルコラムにふさわしく、十二支をテーマにしてみた。今年は丑年。牛のバブルヘッドを紹介しようと思ったが、それほど、存在しなくて、モ~ッといきなりの企画倒れ。そこで、十二支ならそろうかとチャレンジしてみた。

シャーロット・ナイツの「カウ」

2005年にシカゴ・ホワイトソックス傘下のAAA、シャーロット・ナイツが配布したのは、スポンサーのひとつである地元の牛乳メーカーとのコラボで作られたバブル。牛関連では、ダーハム・ブルズやバッファロー・バイソンズもSGAを配布したが、牛といえば、この「カウ」君なのである。ナイツがまだニューヨーク・ヤンキース傘下だったころ、野茂英雄もヤ軍昇格を目指して所属したことがある為、聞き覚えがあるのではなかろうか。チームのマスコット「ホーマー」は奇しくも、後ほど登場するので、この「カウ」君がSGAだけなのか、着ぐるみがいて球場にイベントにだけ登場するのか、など詳細は不明だが、ナゴヤドームのドアラとシャオロンのように仲が良いことを望むばかりである。

アルトゥーナ・カーブの「ゴールデン・タイガー」

虎はやはり、MLBのデトロイト・タイガースとなるが、チームマスコットの「パウズ」はなかなか、SGAにならず、ネットオークションでも高値で取引されているため、入手しにくい。そこで、ゲットしたのが、ピッツバーグ・パイレーツ傘下のAA、アルトゥーナ・カーブが2017年に配布した、地元のホリデイズバーグ高校のフットボール部「ゴールデン・タイガース」のマスコット。ああ、説明がかなり長い。しかも、名前を調べても調べてもはっきりとはわからず、どうやら「ゴールデン・タイガー」らしい。野球のユニホームを着ているため、たまに、カーブを応援にくるのかもしれないが、なかなか、凛々しい表情とポーズである。

「バーニー・ウィリアムス外野手」のバブルヘッド

次は「卯=うさぎ」。ボクの干支でもあるので何とかしたかったが、コレクションにうさぎバブルはなし。ネットオークションには、サンフランシスコ・ジャイアンツが毎年、1体ずつ、配布していた中国ゆかりの縁起物SGAシリーズのうさぎが出品されているが、これがかなり高額。縁起物だけに人々もなかなか、手離さない。サンフランシスコはチャイナタウンが有名なので作られていたシリーズである。確かに、暦や干支は中国が由来だったはず。そんなことに納得してもしょうがないので、「バーニー」・ウィリアムス外野手のバブルで勘弁してもらいたい。

シャーロット・ナイツの「ホーマー」

辰は竜、つまり、ドラゴンである。前述のシャーロット・ナイツの「ホーマー」はかなりの人気キャラで毎年のようにSGAが配布されてきた。フェルナンド・タティス・ジュニアもびっくりのドレッドヘアもイケている。架空の生物のドラゴンだが、なかなか、身近な存在に見えてくるから面白い。「ホーマー」という名前の球団マスコットは多いが、彼の場合、30歳のバースデー記念のケーキをもったバブルもあるので、かなりのベテランと見た。

ウィスコンシン・ティンバー・ラトラーズの「ファング」

巳=ヘビは嫌われ者だが、この「ファング」は違う。ミルウォーキー・ブルワーズ傘下のシングルA、の球団マスコット。テインバー・ラトラーズとはガラガラヘビの一種だそうだ。95年に球場移転とともにチーム名を改称したため、この「ファング」も同年に誕生した。ファングの名前通りの鋭い「牙」にチロリとのぞく赤い舌。このポーズは予告ホームランか?

ビリングス・マスタングスの「マーティ・ザ・マスタング」

前半戦の最後は午=馬。カウボーイの国、アメリカだけに、馬は昔から身近な動物なのだろう。球団マスコットも多いし、馬に乗った選手のバブルヘッドも多い。かつて、シンシナティ・レッズ傘下のルーキーアドバンスド級だった、ビリングス・マスタングスのマスコット「マーティ・ザ・マスタング」は馬である。「マスタング」は野生の馬。「かつて」と書いたのは、今季から、マスタングスをはじめとする8球団が所属するパイオニア・リーグがMLB傘下から外れて独立リーグになってしまったのだ。そんな環境の変化にもかかわらず、「マーティ」は飄々と立っている。ちょっと、だぶつき気味の袖とズボンに味がある。背番号05は2005年から登用したからだろうか。何でもありの独立リーグだけに、とんでもないものがバブルヘッドになってしまう。ライバルも多くあらわれるだろうが、「マーティ」にはいつまでも、頑張ってほしい。そう考えていると、うなずくように首を振る「マーティ」であった。そりゃ、バブルヘッドだから、ね。

(次回につづく)

cove【ライター】国内外のベースボールカードやコレクションアイテムを収集し続けて30年。元スポーツ紙ライター。

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