MLBマリナーズは1月12日(日本時間13日)、昨季限りで現役を引退した前巨人投手・岩隈久志さんと、特任コーチとして契約したことを発表した。この日はBBM社から、昨年限りで現役を引退したスポーツ選手を集めたカードセット「惜別」の発売も発表され、岩隈さんのジャイアンツのユニホームのトレカの封入も明らかになった。
前日の巨人・桑田真澄投手チーフコーチ補佐としての復帰に続くサプライズだった。岩隈さんについては、どうして巨人のコーチに就任しないのか、首をかしげる人も多かったはず。ここからは個人的な見立てだが、巨人の投手チーフコーチ補佐の候補は岩隈さんだったが、マリナーズからの招聘が流動的だったため、ペンディング。岩隈さんにフラれた巨人が岩隈ロスをカバーするだけのサプライズとして、桑田さんの復帰を決めたのでは、と邪推したくなるほどのタイミングの良さだった。
どんな経緯があったにせよ、桑田コーチがどんな手腕を発揮するのか、は楽しみだし、岩隈コーチの仕事ぶりにも興味が湧く。今後はアリゾナ州ピオリアでの春季キャンプをはじめ、メジャー、マイナーで若い投手の指導を行うほか、日本でのスカウト活動もするという。マリナーズといえば、イチロー・会長付特別補佐兼インストラクター、菊池雄星投手との3ショットはカードにしてほしい。岩隈コーチが、千葉ロッテからFAした澤村拓一投手もマリナーズに推薦して、入団させて、活躍をサポートしてほしい。そうすれば、4人のカード誕生は間違いない。
タイミングの良さと言えば、マリナーズ・岩隈コーチが発表されたこの日、BBM社がカードセット「惜別」の商品情報をリリースした。昨年まで好評だった、プロ野球界をその前年限りで引退した選手を集めたカードセット「惜別球人」をリニューアル。野球以外のスポーツの引退選手もリストアップした。現在では大相撲の琴奨菊和弘、豪栄道豪太郎、プロレスの中西学、ボクシングの八重樫東ら、そうそうたる面々が収録される模様だ。
もちろん、プロ野球の収録選手もなかなかだ。五十嵐亮太(東京ヤクルト)、石原慶幸(広島東洋)、渡辺直人(東北楽天)、吉見一起(中日)…。そして、なんといっても、岩隈コーチの存在は大きい。直筆サインも封入されるなら、初のジャイアンツユニホームでの直筆サインカードになる。
昨年の「惜別球人」では現在、巨人の二軍監督を務める阿部慎之助元捕手の直筆サインが封入され、人気を集めた。10枚限定で、シリアルナンバー10/10はジャージーナンバーとして、ネットオークション「ヤフオク!」に出品され408,500円で落札された。岩隈コーチの直筆サインにどんな価格がつくのか、岩隈コーチの今後とともに楽しみだ。
トレカジャーナル編集部