トレーディングカードショップ「MINT」各直営店でのPSAグレーディング鑑定の代行受付が1月25日から始まる。すでに、PSA JAPAN社は次回、2月11日(予定)からの受付分からの価格改定を発表しており、これまでの特別価格での受付はラストになる。
PSAグレーディングとはトレーディングカードの真贋鑑定や、10点満点でトレカの状態を評価するもの。かつて、NHLのスーパースター、ウェイン・グレツキーが持っていた「T206」のホーナス・ワグナーのトレカが90年代に初めてグレーディングを受けた、とされる。
グレーディングの認知度の高まりとともに、新型コロナの影
響によってマイコレクションの評価への需要も高まってきている。野球やバスケ等のスポーツトレカだけでなく、ポケモンカードや遊戯王、そしてマジック・ザ・ギャザリングといったトレーディングカードゲームのグレーディングも定番化しつつある。「MINT」への持ち込みも昨年から急激に増えてきており、鑑定結果を待っているコレクターは多い。日本国内に於けるグレーディングの認知度の高まりを受け、PSA JAPAN社は今回の価格改定をアナウンスしたわけだが、この時点での価格改定を安易な「値上げ」と判断するのは間違いである。
PSA社では日本に本格的に進出する際に、グレーディングの普及を目的に、鑑定料を「サービス価格」ともいえる特別価格に設定。時期がくれば、海外での鑑定価格の基準に合わせる計画を持っていた。これはすでに公言されていた予定通りの移行であり、今がその時、と判断された、ということになる。グレーディング鑑定自体もそれほど、価値のあるものと認識してほしい。
これまでの鑑定料金は保険料も含めて、1枚あたり
・レギュラー(申告価格1円~100,000円)が3,300円
・プレミアム(同100,001円~1,000,000円)が7,700円
・スーパープレミアム(同1,000,001円~2,500,000円)が1320,00円
の3種類だったが、新価格ではランクが細分化され
・レギュラー(同1円~50,000円)が3,300円
・XP(同50,001円~250,000円)が8,800円
・スーパーXP(同250,001円~1,000,000円)が34,375円
・プレミアム(同1,000,001円~2,500,000円)が137,500円
・スーパープレミアム(同2,500,001円~5,000,000円)が275,000円
・プレミアムクラス(同5,000,001円~10,000,000円)が412,500円
・プレミアムエリート(同10,000,001円以上)が687,500円
となる。
グレーディング鑑定で高い点数が付けられれば、そのトレカの取引額は2倍以上にアップする、と言われる。米国の大手ネットオークション「ebay」を見れば明らかだが、落札される高額トレカの上位はグレーディング鑑定されたものが多くを占めているのが現状だ。昨年のオークションではマイク・トラウト外野手(エンゼルス)やグレツキーのルーキーカードに億単位の落札額が付き、大きな話題となった。
マイコレクションのトレカにどんな点数が付けられるのか、ドキドキしながら待つのは楽しい。従来であれば鑑定を依頼してから3か月で手元に戻ってきていたものの、新型コロナの影響もあり、今では4か月程度待つことになっても、だ。そして、専用ケースに入ったトレカはカッコいいだけでなく、保存にもいい。絵画のように、グレーディングされたトレカを専用ケースのまま、入れて飾ることができるフレームもあるほどだ。
今回の代行受付は1月25日から2月7日まで、だが、予定数に達した場合、早期に締め切られる可能性もある。駆け込みでの持ち込みも予想される為、申し込みを検討している場合には注意してほしい。詳しくは「MINT」のHPを参照して欲しいが、事前に持ち込む店舗への電話確認も忘れずに。
グレーディング未体験の人も、グレーディング通の人も「MINT」直営店へ急げ!
Cove【ライター】
ベースボールカード、バブルヘッド、マイナーリーグのスタジアムジャンパーなど、国内外のコレクションを収集して30年。元スポーツ紙記者。