ラグビートップリーグが2月20日、開幕した。新型コロナの影響で1か月遅れのスタートとなったが、今季から加入した外国人選手たちが開幕節から鮮烈なデビューを飾った。中でもニュージーランド代表SOで、2019年のW杯日本大会でも活躍したボーデン・バレット(サントリー)が21得点。27日に発売されるBBM「ジャパンラグビー トップリーグ2021」に封入されるバレットの初トレーディングカードも楽しみになってきた。
バレットは21日の対三菱重工相模原戦で前半終了間際に来日初トライを決めると、この試合の8トライのうち6トライに絡み、コンバージョンキックも8回決めて、合計21得点の大活躍。チームは開幕節で全チーム最多となる75得点の大勝。新リーグ移行前最後となるトップリーグで、史上最多6度目の優勝を目指すチームに勢いをもたらした。
バレットは19年のW杯でふたりの弟と共に3兄弟同時出場を果たし、チームのベスト4進出に貢献。ニュージーランド代表には12年に初招集されて以来、88キャップを獲得しているスーパースターだ。他にも、今季のトップリーグには、各国から世界レベルのスター選手が新加入。昨季、入団が決まったものの、トップリーグが2月で打ち切りになってしまったため、今季になり初出場する選手もいる。大物外国人選手のトップリーグ参加は19年のW杯の成功、新型コロナの影響など様々な理由で実現した。
21日には元スコットランド代表の主将だったグレイグ・レイドロー(NTTコム)が対ホンダ戦で逆転トライ、2ゴール1PGで12得点。オーストラリア代表の主将、マイケル・フーパ―(トヨタ自動車)は対東芝戦で代名詞ともいえる「ジャッカル」を決めるなど存在感を見せ、チームを勝利に導いた。バレットと同じニュージーランド代表のTJ・ペレナラ(NTTドコモ)は22日の対キャノン戦で初トライ。逆転トライも演出して、W杯の日本代表・田中四朗とのSH対決を制した。
BBM「トップリーグ 2021」のチェックリストが発表されていない。リーグ自体の延期を招いた新型コロナはトレカ制作にも影響を与えており、新外国人選手たちの初トレカが封入されるかは微妙な情勢だが、バレットはレギュラーカードが制作された模様だ。各チームのカード化される人数が決まっていることもあり、直筆サインカードも含め、他の外国人選手トレカについての詳細は27日まで待つしかない。
バレットのトレカとしては、ニュージーランドで高校時代に作られた協会公認のものや、オールブラックス、スーパーラグビーでの所属チームであったハリケーンズのものなどが存在するが、日本での流通はそれほど多くなく、見掛ける機会も殆ど無い。それだけに、バレットの日本初トレカはファンにとって、手にする事が出来るまたとないチャンスと言えるだろう。
トレカジャーナル編集部