2月7日に開催されたNFLの第55回スーパーボウルでタンパベイ・バッカニアーズがカンザスシティー・チーフスを31−9で下し18年ぶり2度目の全米王者に輝いた。スーパーボウル史上最多の10度目の出場となったトム・ブレイディにとっては7度目の優勝。そして自身の持つ記録を更新する史上最多5度目のMVPも獲得。ドラマチックすぎる展開で、NFLのトレーディングカードの史上最高額を更新したばかりの43歳のスーパースターのさらなる記録更新は確実になった。
ブレイディの、ブレイディによる、ブレイディのためのスーパーボウルだった。連覇を狙ったパトリック・マホームズとの新旧QB対決を制した。一度は引退しながらブレイディの元へ戻ってきた旧友ロブ・グロンコウスキーへの逆転タッチダウンパスも感動的だった。スーパーボウルは出場チームに関係なく、開催地は持ち回りとなるが今回、史上初めて本拠地でプレーしたチームとして勝った。
移籍1年目でバッカニアーズをチャンピオンに成長させた。詳しい試合展開についてはスポーツ専門メディアに任せるが、マホームズがつま先を痛め本調子ではなかったとはいえ、まさか、天才QB率いるチーフスに圧勝するとはだれが予想しただろう。
スーパーボウル進出を決めた直後には、ネットオークション「ebay」でブレイディのルーキーカード「2000 PLAYOFF CONTENDERS」の直筆サインカードが555,988ドル(約5800万円)で落札された。グレーディング鑑定が10点満点ではないが、2枚の同じカードが7日現在、大手オークション「ゴールディン」に出品されており、入札が入っている。マホームズのルーキーカードが3日、861,000ドル(約9,000万円)というNFLトレカの最高値を更新したが、それまではこの555,988ドルが最高とされていた。
試合後のオンライン取材で「俺たちはまた、(スーパーボウルに)戻ってくる」と語り、現役続行を宣言したブレイディ。トレカの世界でも「ブレイディの奇跡」の余韻がまだまだ、続きそうだ。
トレカジャーナル編集部