NFLカンザスシティー・チーフスのパトリック・マホームズのルーキーカードが2月3日、NFLトレーディングカード史上最高となる861,000ドル(約9,000万円)の値がついた。米国大手オークション「ゴールディン」で落札されたもので、これまでの最高値とされていたタンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディの555,988ドル(約5800万円)を大きく更新した。
今回、落札されたトレカはPANINI「2017 NATIONAL TREASURES」の直筆サイン入りパッチカードでベケットのグレーディング鑑定で9点がついている。5枚限定のシリアルはファーストナンバーの1/5。
昨年7月にチーフスと米国プロスポーツ史上最高額となる10年総額503,000,000ドル(約540億円)で契約を更新したマホームズは、17年のドラフト1巡目(全体10位)でテキサス工科大からチーフス入りした。まだ25歳ながら、変幻自在のパスと、自らも走れる事から「天才QB」と呼ばれ、2年目には先発の座に定着し大ブレイク。NFL史上2人目となる5,000ヤード、50TDパスを決めるなどしてシーズンMVPを獲得した。3年目にはチームを50年ぶりのスーパーボウル制覇に導き、24歳138日という史上最年少でのスーパーボウルMVPにも輝いた。4年目の今季もマホームズの勢いは止まる事を知らず、3年連続でカンファレンスファイナルをホームで迎え、そして2年連続でのスーパーボウル進出を決めた。
父親のパット・マホームズは元プロ野球選手で、97、98年にはNPB横浜ベイスターズでの登板経験があり事から日本での知名度は高い。パトリック・マホームズがNFLで活躍をし始めた当初、日本のメディアは「横浜にいたマホームズの息子」として紹介する機会が多かったものの、現在では「マホームズの父親が横浜でプレーしていた」と紹介する事が増え、両者の知名度は逆転した。
今回のスーパーボウルの結果により、ブレイディとの「新旧QB対決」はニューイングランド・ペイトリオッツ時代のものも含め、2勝3敗と勝ち越されてしまったが、「ルーキーカード対決」ではマホームズに軍配が上がった。シーズン後には手術も予定されているつま先の故障の回復具合は気になるが、「新旧QB対決」は今後、ふたりの「ルーキーカード対決」にも大きな影響を与えそうだ。
トレカジャーナル編集部