NPB巨人のドラフト5位ルーキー、秋広優人内野手に注目が集まっている。2月14日には沖縄・那覇での2次キャンプ行きが決定。NPB最長身の2メートルが話題になっていたが紅白戦で結果を出し、巨人では球団史上初の高卒新人の那覇帯同という快挙を勝ち取った。まもなく発売されるBBM「ルーキーエディション」の秋広のルーキーカードにも計り知れない期待がかかる。
巨人の宮崎キャンプでの紅白戦2試合で7打数5安打を放ち、1軍昇格を決めた。打席でのフォームは大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)を彷彿させる。鈴木誠也(広島東洋)の出身校でもある東京・二松学舎高では投打の二刀流。投手としてMAX144キロを繰り出し、打っては高校通算23本塁打。巨人は抜群の打撃センスを買って、ドラフト4位で指名した。
春季キャンプで秋広の評価が上がるにつれ「どうしてこれほどの選手を5位で獲得できたのか?」という声が上がった。「投手としての評価しか下していなかった」が模範解答のようだが、それは違うと思う。2メートルの身長の選手を育成したことがないNPB球団が獲得に二の足を踏んだのではないか。
2メートルの身長は昨年のドラフトで、巨人から育成8位で指名を受けた阿部剣友投手(札幌大谷高)と並び、今季のNPB日本人投手最長身となった。ちなみに昨季の日本人選手の最長身は、西武の育成投手である大窪士夢の198センチだった。
秋広の2メートルという身長は、巨人の支配下選手としては台湾出身で16年のドラフト7位で入団をしたリャオ・レンレイの201センチに次ぐものとなるが、リャオは18年オフに巨人を退団している。これまでの日本人選手で2メートルを超えていたのは1955年から5年間、巨人に在籍した209センチの馬場正平投手だけだった。馬場はプロレスに転向しジャイアント馬場となる。その馬場さんの16文キックを生んだ足のサイズは34センチ。秋広の足のサイズも32センチと負けていない。
ちなみに、NPB最長身は14年に楽天でプレーしたファンミル投手の216センチ。まだ、身体的に成長期と言われる秋広は毎日、身長を測定しており、2月16日の朝には202センチに伸びていた、という。今後、どこまでファンミルに近づくかについても、そのプレーの成長とともに今後の楽しみだ。
楽しみといえば、秋広のルーキーカードである。BBM「ルーキーエディション」、さらに「1stバージョン」にも封入される。2021年版のチームリミテッドにも入るだろう。球団の方針により、直筆サインカードの封入は難しいと予想されるが、箔サインカードでも秋広と同様に無限大の可能性を秘めるトレカになりそうだ。
トレカジャーナル編集部