大坂なおみが2月20日、全豪オープン女子シングルスで2年ぶり2度目の優勝を飾った。世界ランク24位のジェニファー・ブレイディ(米国)をストレートで撃破。昨年の全米オープンに続き4大大会で4勝目をマークした。
大坂のトレーディングカードは1月末に報じた通り、アッパーデック社が「2021 GOODWIN CHAMPIONS」に直筆サインカードを封入することを発表しており、今回の全豪制覇で人気がさらにアップしそうだ。過去の大坂のトレカは2019年と20年のTOPPS「INTERNATIONAL TENNIS HALL OF FAME」の高級版シリーズに封入されていたが、限定生産だったこともあり、オークションをはじめとした市場にはあまり出てこないのが現状だ。
しかし、全豪で勝利を重ねるごとに、市場価格を上げた「トレカ」がある。米国の人気スポーツ雑誌「スポーツイラストレイテッド」の子供向け「SI KIDS」は毎月、雑誌の中に9選手を収録した「トレカ」のアンカットシートを挟み込んでいる。大坂の付録「トレカ」は2018年と20年に封入。その付録「トレカ」が米大手オークション「ebay」で落札額を上げているのだ。
2月18日には2018年と20年の付録「トレカ」の2枚セットが770ドル(約81,000円)で落札。同じ日に落札されたTOPPS「2018 INTERNATIONAL TENNIS HALL OF FAME」のレギュラーカードの落札額、750ドル(約79,000円)を超えてしまった。これまでに、96年の「SI KIDS」に収録されたゴルフのタイガー・ウッズの付録「トレカ」のBGSグレーディング鑑定9点が3,800ドル(約40万円)で落札されたこともある。
米国では実際の商品の発売前に作られるプロモーションのトレカは人気がある。さらに、プロモよりも、今回の「スポイラ」のようなオリジナルの付録は特別な市場価値があるようで、大坂のケースもそれに当たる。日本でもBBMの「週刊ベースボール」やかつての「スポーツカードマガジン」の付録「トレカ」も作られてきた。これらの価値も見直される時が来るかもしれない。
大坂は5月の全仏、6月のウィンブルドン、7月の東京五輪、8月の全米へ「グランドスラム」を超える「ゴールデンスラム」を目指す。成績だけでなく、そのキャラクターでも人気急上昇の大坂。快進撃が続けば、付録「トレカ」もますます、脚光を浴びるのは確実だろう。
トレカジャーナル編集部