TOPPS社が同社のHPで48時間限定販売してきた「TOPPS 2020 Project」が終了。新しい企画として「Project 70」がスタートした。TOPPSのMLBトレーディングカード発行70周年を記念した今回の企画だが、「2020」同様に、著名な現代画家やストリートのアーチストらが新旧のトップスター選手のトレカをデザイン。投打の二刀流復活が期待される大谷翔平(カリフォルニア・エンゼルス)もノミネートされた。
「70」は3日間=72時間の限定発売。申し込み数しか、カードは制作されない。これまで21人の選手のトレカが作られ、12人は締め切り。最高発行枚数はカードナンバー#2のフェルナンド・タティース内野手(サンディエゴ・パドレス)の12,688枚。パドレスと14年総額3億4000万ドル(約360億円)の超大型契約を結んだばかりの若きスーパースターがその人気ぶりを証明した。
大谷のカードはカードナンバー#19で2月いっぱい、申し込みが受け付けられる。1954年の「TOPPS」のデザインを基にエンゼルスのチームカラーの赤で、日本語の「大谷翔平」や日の丸が書き込まれている。昨季、投手としては2試合の登板に終わっただけに、打撃フォームをデザイン。作者はスポーツ画家として有名なタイソン・ベックだ。
「70」は「2020」と同じく、1枚が19.99ドル(約2,100円)で販売され、これに送料がプラスされる。同じデザインで枚数限定のパラレル版も49.99ドル(約5,200円)から、販売される。送料は枚数ごとに設定されており、もちろん、日本からもオーダー可能となっている。
「2020」ではイチローのトレカがカードナンバー#1を含め、数種類が作られ人気を集めた。特にセレブご用達の宝飾デザイナーであるベン・ベイラーがアレンジした#1は1,000ドル(約10万円)を超える価格で売買されている。新型コロナの影響で開幕が大幅に遅れ、プレー中の写真が少なかった昨季、この「2020」をはじめとした「イラスト」のトレカは脚光を浴びた。
MLB4年目の今季は投手としての復活と、野手としての飛躍が注目される大谷。ジャパンマネーへの思惑も含めての今回のノミネートとは思われるが、イチローやダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)よりも早い登場に、TOPPS社、トレカ業界の、大谷の復活への大きな期待がうかがえる。
トレカジャーナル編集部