NPB千葉ロッテからFAとなった澤村拓一投手がMLBボストン・レッドソックスと契約合意に達した。日米のメディアが2月12日までに報じたもので、最初で最後の直筆サインカードになるのでは、と人気だったBBM「2021 FUSION」の澤村の直筆サインカードは本当にそうなってしまった。
澤村は昨年9月に巨人からトレードに移籍し、復活。巨人時代は球団の方針でトレーディングカードに直筆サインを封入することが難しかったため、今回の「FUSION」がプロ10年目で初となるパック封入の直筆サインカードとなった。30枚限定のこのカードはこれまで「ヤフオク!」に5枚が出品され100,000円で2度、次いで90,000円、89,800円、82,000円で落札された。
澤村のレッドソックス入りが明らかになると同時に、米大手ネットオークション「ebay」には、それまで0枚だった澤村の日本製トレーディングカードが一気に30枚出品されるなど、注目の高さを証明した。
レッドソックスの日本人選手としてはこれまで、大家友和を皮切りに、野茂英雄、松坂大輔(現埼玉西武)、岡島秀樹、斎藤隆、田沢純一、上原浩治と、投手だけ7人が在籍。澤村は上原、田沢が在籍した16年以来、5年ぶりの日本人選手となる。リリーフ陣の補強が課題で澤村に白羽の矢が立ったが、勝利の方程式を担った上原、田沢の再来を期待したのかもしれない。
ア・リーグ東地区の名門チームは、昨季こそ最下位に沈んだが、13年には上原、田沢の活躍もあり、ワールドチャンピオンにもなった。熱狂的なファンが多く、ニューヨーク・ヤンキースとの同地区ライバル対決が異様なほど盛り上がることでも知られている。
当然、米国メーカーのトレカに澤村の直筆サインカードは封入されることになるだろう。TOPPSなら「シリーズ1」は発売されたばかりだし、「シリーズ2」も制作は進んでいるはず。各ブランドの「クローム」系や「アップデート」からの封入が予想される。それまでは、米国でも熱いレッドソックスファン、コレクターから「FUSION」のサインカードに注目が集まるのは必至。日本からの「ebay」への出品も可能なだけに、「FUSION」のサインカードが出品された時の反響も大きいものになるだろう。
トレカジャーナル編集部