4月10日の発売される「EPOCH 2021 横浜DeNAベイスターズ『ルーキーズ&スターズ』プレミアムベースボールカード」にトレカ史上初と思われるサインカードが封入されることが分かった。今季から指揮を執る三浦大輔監督と、ドラフト1位ルーキー・入江大生投手のツーショット、直筆サインコンボカードだ。
ツーショットを使った直筆サインコンボカードも珍しいが、指揮官と選手、しかも、ドラフト1位ルーキーとなるとこれまで例を見ない組み合わせ。昨年12月7日に行われた新入団選手記者発表会でのツーショットで、ばっちりとトレードマークであるリーゼントを決めている三浦監督に対して入江は初々しい笑顔を浮かべている。三浦監督と入江といえば、ドラフト指名後の入団交渉にサプライズでリーゼントの指揮官が登場し、1位右腕を驚かせたほのぼのとしたエピソードもある「関係」だ。
入江投手は明大から入団した本格派右腕。作新学院高では今井達也投手(埼玉西武ライオンズ)とエースを争い、3年夏の甲子園で3試合連続本塁打を放つなどチームの全国制覇に貢献した。ベイスターズでは「大魔神」こと佐々木主浩さんがかつて着けていた背番号「22」を継承するなど、即戦力としての期待が高い。
これまで、監督と選手のコンボサインカードといえば、EPOCH社が2019年に発売した「ヤクルトスワローズ初V~40周年記念カード」に封入された野村克也監督と古田敦也捕手のコンボや、BBM社が2016年に発売した「横浜DeNAベイスターズ」に封入されたラミレス監督と筒香嘉智選手のコンボ、2015年に発売した「福岡ソフトバンクホークス」に封入された工藤公康監督と松坂大輔投手のコンボ、同じく2015年に発売した「GENESIS」に封入された谷繫元信兼任監督と山本昌投手のコンボ、2014年に発売された「広島東洋カープ」に封入された野村謙二郎監督と堂林翔太選手のコンボなど、限られた組み合わせでしか実現されていない。それに加え、いずれのカードも三浦監督と入江投手のようなツーショットではなく、それぞれの写真を合わせたデザインだ。
MLBのトレカでは現役監督の直筆サインカード自体が珍しい。かつて、TOPPS社が2001年の「TOPPS」シリーズ1とシリーズ2で14種ずつ、「Base Hit Autograph Relic」というインサートを封入。この年の開幕戦で使われた内野のベースと監督の直筆サインというこれまでにない組み合わせで人気を集め、高額で取り引きされたことがある。指揮官にはボビー・バレンタイン監督(ニューヨーク・メッツ)らがいた。
これに対して、NPBのトレカでは現役監督のサインカードは人気アイテムのひとつになっている。もっとも知られているのは、2011年のBBM「中日ドラゴンズ」に封入された落合博満監督の直筆サインカードだろう。58枚限定のこのカードは、4度目のリーグ優勝を果たしたこの年限りで落合監督が勇退したこともあり、いまだに注目度が高く、昨年12月に14万円で「ヤフオク!」にて落札された。
三浦監督のトレカは現役時代から人気があり、指揮官になってもそれは不変。ましてや、就任1年目ということもあり「ルーキー監督」として単独の直筆サインカードはさらに付加価値がつきそうだ。
トレカジャーナル編集部