NPB巨人、MLBボストン・レッドソックスなどで活躍した上原浩治さんが自身のSNSに投稿している「コウジカード」が通算104回目で最終回を迎えた。このWEB企画は上原さん自身が自分のトレーディングカードやプリペイドカードに解説や当時の思い出を交えて投稿していくもので、これまで日米の「コウジカード」104枚が紹介された。
「コウジカード」は昨年12月1日にスタート。第1回は99年のカルビー「第1弾」が登場した。宮崎キャンプのブルペンでの投球練習の写真が使われた初々しいルーキーカードだった。記念すべき第100回は3月11日。2007年のBBMチームリミテッドから、前年の通算100勝をデザインしたもので、「100」つながりで、メモリアルなトレカを紹介。「こんなに勝てるとは思ってみなかったです。怪我ばかりの野球人生だったけどいろいろな経験ができました。野球に感謝!」と絵文字入りで解説した。
上原さんは1998年のNPBドラフトで巨人から1位指名を受けプロ入り。いきなり20勝をあげ最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率などタイトルを独占し新人王と沢村賞に選出された。2009年にはFA権を行使してMLBボルチモア・オリオールズへ移籍。13年にはボストン・レッドソックスでワールドシリーズ制覇に貢献し、胴上げ投手にもなった。
18年に古巣の巨人に復帰し、19年のシーズン途中に現役引退。通算成績はNPBが11年間で312試合に登板し112勝67敗33セーブ23ホールド。MLBは9年間、436試合で22勝26敗95セーブ81ホールド。日米通算100勝100セーブ100ホールドを達成したただひとりの日本人投手だ。
「コウジカード」はおそらく、自身のコレクションと思われるが、上原さんはかなりのトレカコレクターのようだ。同じトレカでもパラレル版も投稿しトレカの知識も披露。3月16日現在、米国でスプリングトレーニング(春季キャンプ、オープン戦)をまわり、レッドソックスでは背番号19を受け継いだ、巨人の後輩でもある澤村拓一投手らを取材。米国からも「コウジカード」の更新を続けており、ファンやコレクターを喜ばせた。
しかし、3月15日の104枚目の投稿で「最後です。本当はまだまだあるんですが、自分が持っているカードはこれだけでした。皆さんは、ここに出てないカードを持っていますか?」のメッセージとともに紹介。最後の1枚はプライベートサイン入りのTOPPS「2014 HERITAGE」。3か月以上続いた連載の最後を締めくくるにふさわしい、上原さんがレッドソックスで世界一の胴上げ投手になった瞬間のカードだった。
トレカジャーナル編集部