サッカーJリーグの2021年シーズンが2月26日、開幕した。34歳の家長昭博が今季1号となるゴールを含む2得点をマークして、川崎Fが横浜FMに勝利。さらに翌27日の札幌・横浜C戦では、54歳になった三浦知良(横浜FC)はベンチ外になったが、42歳の中村俊輔(横浜FC)が自らのJ1開幕戦の最年長スタメン記録を更新。41歳の小野伸二(札幌)が888日ぶりにJ1のピッチに。39歳の阿部勇樹(浦和)は対F東京戦でが年長得点8位となるゴール。38歳の大久保嘉人(C大坂)も対柏戦でJ1歴代最多得点記録を186に伸ばした。今季のJリーグはベテランが面白い。
中村は2年連続の開幕戦先発出場で、自身が持つJ1開幕戦の最年長スタメン記録を42歳8か月3日に更新した。試合には敗れたが、ボランチの位置で鋭いパスを繰り出すなど存在感を見せ、カズとともに、その経験はチームに必要不可欠であることを証明した。
札幌に2季ぶりに復帰した小野は後半41分から登場。トップ下に入り積極的にJ1最年長得点を狙ったが不発に。大差をつけた試合展開で、出場時間は5分ほどだったが、札幌ドームに詰めかけた1万人を超える観客を沸かせた。
4年ぶりに主将に復帰した阿部は、やはり4年ぶりの開幕スタメン出場で、後半29分に同点ゴール。リーグ戦では2年ぶりの得点で、39歳5か月21日でのゴールはJ1歴代8位。開幕戦では93年のジーコ(鹿島)の40歳2か月13日に次ぐ歴代2位の年長得点だった。16歳でデビューした98年からJ1出場通算23シーズン目は歴代最長となった。
大久保のゴールも記録的だった。スタメン出場し前半42分に両軍無得点の均衡を破る先制点。J1では磐田時代の19年以来、C大阪所属としては06年以来15年ぶりの得点で、自身のJ1通算最多得点を186に更新した。昨季はJ2東京Vで無得点に終わっただけにプロ21年目の今季にかける思いは人一倍だったようで、渾身のガッツポーズも飛び出した。
最年長記録や、最多記録などが相次いだが、最年少記録も生まれている。サガン鳥栖U-18の中野伸哉は昨季に引き続き2種登録としてトップチームに所属をし、27日の湘南戦に先発出場。3バックの左に入り、クリーンシートに貢献した。試合当日の年齢は17歳6か月10日で、ガンバ大阪時代の稲本潤一が持っていた17歳6か月25日のJ1開幕戦最年少先発出場記録を24年振りに更新。U-19日本代表候補にも名を連ねる期待の若手に、新たな勲章が加わった。残念ながら中野のJリーグ公式トレカはまだ存在しない。いずれ訪れるルーキーカードの収録を楽しみに待ちたい。
ルーキーたちの登場や活躍もファンやカードコレクターにはたまらないが、ベテラン選手はこれまでに発行されているトレーディングカードの種類も枚数も多い。海外でプレーした経験があれば、海外メーカーのトレカも存在する。ベテラン選手が再び、脚光を浴びそうな今季のJリーグだけに、マイコレクションのストレイジボックスに眠っているカードを確認しておいたほうがよさそうだ。
それでもJリーグカードの「開幕」が待てないコレクターには、トレカショップにわずかに残っている「2020 EPOCH JリーグオフィシャルトレーディングカードUPDATE」のボックスや、シングルもオススメしたい。
Cove【ライター】
国内外のコレクションアイテムを収集し続けて30年。保護猫の姉妹を引き取ったが、ストレイジボックスで爪を研がないか、気が気でならない。元スポーツ紙ライター。