MLB各球団は4月1日の開幕を控え、今季のSGA(本拠地配布グッズ)のプロモーションを発表。シンシナティ・レッズは6月9日の対ミルウォーキー・ブルワーズ戦で、秋山翔吾外野手の初のボブルヘッドを配布することになった。
MLB2 年目を迎える秋山はオープン戦で走塁の際に左太もも裏を痛め、開幕メジャーは絶望的。それでも、昨季はシーズン経過とともにNPBで最多安打のタイトルを獲得した実力を発揮し始め、9月にはチーム最高の月間打率.317、出塁率.459をマーク。トップバッターとして、レッズの7年ぶりのポストシーズン進出に貢献した。今季は、54試合で打率.245、9打点、7盗塁に終わったレギュラーシーズンの成績アップも期待されている。
秋山はレッズにとって初の日本人選手で、本拠地でも人気が高い。昨年は無観客試合が続いたため、各球団ともバブルヘッドなどのSGAが配布されなかったが、新型コロナ感染が広がる前は、レッズが7月31日、8月12日に配布を予定していた。選手は未発表であったものの、バブルヘッドのどちらかが秋山の初バブルと予想されていた。なお、NPBで所属していた埼玉西武ライオンズでは2019年に秋山のバブルヘッドを配布している。
また、ロサンゼルス・エンゼルスは4月16日の対ツインズ戦での大谷翔平選手のバブルヘッド配布を発表した。これは2019年6月14日の対レイズ戦で記録した日本人選手初のサイクル安打を記念したもので、昨年4月24日に配布を予定していたが無観客試合で「お蔵入り」。数体が日本に流出して、話題を呼んだ。16、17日のツインズとの、2連戦では、今季の開幕投手を務める前田健太投手との対戦も期待されており、日本人ファンも多くエンゼルスタジアムに詰めかけそうだ。
大谷は復活をかけるMLB4年目の今季、スプリングトレーニングから投打ともに周囲を驚かせている。3月21日のサンディエゴ・パドレスとのオープン戦に「1番・投手」のリアル二刀流で出場し打者として2打数2安打で9試合連続ヒット、投手としては今年最速の164キロを計測し、4回を2安打1失点、5奪三振と好投した。
エンゼルスは5月末までのプロモーション日程を発表していないが、4月2日にトラウトの3度のMVP受賞を記念したバブル、5月21日にトラウトの通算300本塁打を記念したバブルも配布する。大谷のバブルは昨年、人気映画「スターウォーズ」とコラボし「オビ・ワン・ケノービ」に扮したものも配布予定だったため、こちらも今季、配布されるだろう。さらにトラウトの5月21日のバブルは「新作」となるため、オープン戦の絶好調ぶりなら、6月以降に大谷の「新作」バブルが配布される可能性も高まった。
なお、日本人選手では、ダルビッシュ有投手が所属するパドレス、前田投手が所属するツインズはプロモーション日程を発表していない。追加の配布がある可能性は残すが、タンパベイ・レイズの筒香嘉智外野手、テキサス・レンジャースに今季から入団した有原航平投手のバブルヘッド配布の予定は現在のところ発表されていない。
トレカジャーナル編集部