今季のF1開幕戦となったバーレーンGPは3月28日、決勝が行われ、日本人ドライバーとして7年ぶり、14人目のF1参戦となった角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)が9位に入賞。日本人ドライバーとして史上初めて、開幕戦でポイント(2点)を獲得した。優勝は総合5連覇を目指すルイス・ハミルトン(メルセデス)が飾り、通算96勝目をあげた。
2000年生まれの20歳は、予選ではQ1でいきなり2位に入ったが、Q2で敗退。決勝もスタート時に13位から16位と順位を落とした。しかし、そこから世界王者経験者を次々と抜き去り、9位でフィニッシュした。24周目にベッテルをホームストレートで、26周目には憧れの存在でもあるアロンソをコーナーで抜いた。
F1はTOPPS社と昨年8月に公式ステッカーとトレーディングカードの制作のライセンスに関する複数年契約を結んだ。新型コロナの影響で発売が遅れたが「2020 TOPPS DYNASTY」は1ボックスに1枚入りのサイン、メモラビリアカードで日本でも1ボックスが10万円をこえるプライスになったがほぼ完売。間もなく発売される「2020 TOPPS CHROME」も発売直後の完売が予想されるほど、期待が高まっている。同社のゲームカード「Turbo Attax」も話題のトレカだ。
「DYNASTY」には角田のカードは封入されなかったが、「CHROME」には直筆サインカードとともに封入は濃厚だ。だが、それよりも早く、ルーキーカードの登場が期待されるのはオンデマンドカードの「TOPPS NOW」だろう。
「eBay」では「DYNASTY」のルイス・ハミルトンの直筆サイン・パッチカードが最高38,888ドル(約410万円)で落札されたほか、ハミルトンの「TOPPS NOW」のPSA10も19,999ドル(約210万円)で落札された。いずれも、絶対王者のハミルトンのルーキーカード(RC)として認識されていることも市場価格を上げている要因とみられる。
マッハのスピードで市場価格を上げ続けるF1トレカ。角田のRCの登場も含めて、4月28日の第2戦のイタリアGPが楽しみになってきた。
トレカジャーナル編集部