MLBは「ジャッキー・ロビンソン・デー」を4月15日に開催し、各地で祝典や関連行事を行った。各球場では選手全員が、ジャッキー・ロビンソンの背番号「42」のユニホームを着用し試合に臨んだ。この日、試合がなかったチームは翌16日、着用しプレーした。
ジャッキー・ロビンソン・デーは、MLB初の黒人選手、ジャッキー・ロビンソン内野手の功績を讃えて、2004 年に制定。4月15日はロビンソンがブルックリン・ドジャースで初出場を果たした日。07年から背番号「42」のユニホームでの試合が開催されるようになった。この日、各球場での試合前にロビンソンの足跡が動画で紹介された。
選手と球界OBはマイノリティーのコミュニティーを支援する慈善活動のNPO法人を設立。「ジャッキー・ロビンソン・デー」1日分の報酬をすべて寄付するという取り組みを昨年から行い、前回は約100人の選手で総額100万ドル(約1億1000万円)を集めた。今回は参加選手が100人を超え、総額も100万ドル超えが見込まれている。
「ジャッキー・ロビンソン・デー」はMLBでは大きなイベントのひとつに定着した。そのため、トレーディングカードでも大きく扱うようになった。今年もTOPPS社ではオンデマンドカードの各シリーズでロビンソンのカードを発行。「TOPPS NOW」でも背番号「42」のカードを販売した。
これまで、「ジャッキー・ロビンソン・デー」の日本人選手カードではイチローのTOPPS「2015 Heritage」が知られている。TOPPS「2018 Gypcy Queen」ではバリエーションで背番号「42」がカードになった。
2017年にはTOPPSが「SERIES 1」でジャッキー・ロビンソン・デーのインサートを封入。ダルビッシュ有と田中将大もカードになったが、こちらは背番号「42」が見えない。ふたりとも背番号「42」はパッチカードで再現されている。
今年は、15日に筒香(タンパベイ・レイズ)が対テキサス・レンジャーズ戦に、澤村(ボストン・レッドソックス)が対ミネソタ・ツインズ戦に出場。翌16日には大谷(ロサンゼルス・エンゼルス)が対ツインズ戦で、背番号「42」のユニホームを着て、ヒットと果敢な走塁で逆転勝利に貢献した。
俊足巧打の二塁手だったジャッキー・ロビンソンはデビューした1947年に29盗塁でタイトルを獲得。周囲の偏見に負けず、新人王にも選ばれた。1949年には首位打者と2度目の盗塁王となり、MVPにも輝いた。黒人選手としてMLBに挑戦したロビンソン。大谷も「リアル二刀流」でMLBの常識に挑戦している。そして、ロビンソンばりの激走を見せた大谷の背番号「42」カードは作られるだろうか? 筒香と澤村はどうだろうか?
トレカジャーナル編集部