4月19日、渡辺雄太がNBAトロント・ラプターズと本契約を結んだ事が発表された。これまでは出場機会などに制限のある2way(ツーウェイ)契約を交わしていたが、今回の本契約締結は、今後のトレーディングカード制作にも大きな影響を及ぼしそうだ。
28 歳の渡辺は今季がNBA3シーズン目。尽誠学園高から米ジョージ・ワシントン大に留学。卒業後の18年にメンフィス・グリズリーズと2way契約を結び、2004年の田臥勇太以来、日本人2人目となるNBAデビューを果たした。ラプターズに加入した今季は出場機会を増やし、39試合の出場で1試合平均4.0得点、3.3リバウンドを記録。コート上での存在感が増していくとともに、トレカも市場価格を上げていた。
16日の対オーランド・マジック戦では自己最多21得点をマークし、18日のサンダー戦では3試合連続となる2ケタ得点を記録。アシストは自己最多の4、リバウンドも4だった。112‐106の勝利に貢献し、チームは3連勝で24勝34敗とし、プレーオフ圏内の10位に浮上した。試合翌日に届いた朗報に渡辺は自身のSNSを更新。「エグジビット10→2way→本契約」「努力し続けたかいがありました! さらに上を目指してもっともっと頑張ります! 今後も応援よろしくお願いします!」と喜びと抱負を綴った。
渡辺が結んでいた2way契約とは、NBAの下部組織に当たるGリーグの提携チームに所属しながら、NBAでもプレーが出来るというもの。ただしNBAチームでの活動は45日間に限られる。本契約を結んだ事によりNBAでの出場制限やGリーグに戻る心配はなくなり、より一層プレーに専念できる事となる。このニュースに安堵したのは渡辺や日本のファンだけでなく、トレカメーカーも同じ。渡辺のトレカは今後、作られる枚数もブランドも格段に増えていくことが予想される。
トレカジャーナル編集部