MLB大谷翔平投手(ロサンゼルス・エンゼルス)が100年ぶりの快挙をトレーディングカードにした「TOPPS NOW」の発行枚数が発表された。今季の「TOPPS NOW」の中でもトップクラスの8,513枚で、これまで発行された大谷の同カードの中でも5位にランクされる人気となった。
このカードは4月26日の対ヒューストン・アストロズ戦で大谷が本塁打リーグトップで、投手として先発のマウンドに立つ、という1921年のベーブ・ルース(ニューヨーク・ヤンキース)以来100年ぶりの快挙を達成。5回3安打4失点で今季初勝利をあげた。さらに大谷は2安打3得点もマーク。ア・リーグの投手で2安打3得点を記録したのは1971年のジム・ペリー(ミネソタ・ツインズ)以来、50年ぶりの記録でもあった。
試合後、すぐにTOPPSが発売を発表したカードは大谷がベンチからマウンドに向かう様子を背中から撮影した、大谷のトレカでは珍しいカット。これまでの「TOPPS NOW」と同様に9.99ドル(約1,100円)で、申込数だけの発行として、24時間の期間限定で発売された。
5月9日までに発表されたこのカードの発行枚数は8,513枚。日本からも発送料を支払えば購入できることから、かなりの申し込みがあった模様だ。
8,513枚という数字は、7,752枚の申し込みがあった、2018年4月8日の対オークランド・アスレチックス戦での7回1死までノーヒットに抑え12三振を奪った試合のカードを抜いて、大谷の「TOPPS NOW」では歴代5位にランクインした。大谷の{TOPPS NOW}ベスト5は次の通り。
【1位・17,750枚=2018年 「MOMENT OF THE WEEK」】
TOPPS社が独自に選出する週間MVP企画で選ばれた際の1枚。ルーキーイヤーの2018年にベーブ・ルース以来の投手として勝利投手になり、本塁打を記録したことをルースとのコラボカードとして発行した。
【2位・17,323枚=2017年「入団会見」】
NPB北海道日本ハムファイターズからポスティングシステムを利用してエンゼルスと契約。本拠地のエンゼルスタジアムで行われた入団会見の模様をカードにした、まさに「ルーキーカード」。ただし、ルーキーカードマークではなく「フリーエージェント」のロゴが入っている。
【3位・11,384枚=2018年「オープン戦で二刀流デビュー」】
2018年2月24日のスプリングトレーニング(春季キャンプ)のオープン戦、対ミルウォーキー・ブルワーズ戦でのMLB初登板をカード化。ルーキーイヤーの開幕へ向けて、ファンとコレクターの期待の大きさがわかる。
【4位・8,746枚=2018年「メジャー初本塁打」】
2018年4月3日の本拠地初試合の第1打席で豪快にメジャー1号弾となる3ラン。打者での出場は3月29日の開幕戦以来2試合目、投手デビューした4月1日から中1日での出場。4打数3安打で勝利に貢献した。
【5位・8,513枚=2021年「100年ぶりの快挙達成」】
今回のカード。
ルーキーイヤーには人気が高かった大谷の「TOPPS NOW」だが、故障もあり大谷の活躍が減り、申込数はもちろん、カードになる機会も減った。だが、今年の完全復活で、再び、「TOPPS NOW」に限らず、大谷のトレカの再ブレークは確実。ルーキーカードの「TOPPS NOW」もその存在を見直されることになりそう。さらに、これから作られる大谷の「TOPPS NOW」も、その投打同様に記録ラッシュが生まれるかもしれない。
トレカジャーナル編集部