5月25日から交流戦がスタートするため、23日で一つの区切りを迎えたNPB。開幕から佐藤輝明(阪神)、栗林良吏(広島東洋)、牧秀悟(横浜DeNA)、早川隆久(東北楽天)らのルーキーが例年以上に目立った活躍を見せ、ルーキーカーの市場価格を押し上げた。新型コロナの影響で外国人選手が合流できなかったこともあるが、その実力は本物だ。
ヤングパワーはプロ2年目の選手でも見られた。佐々木朗希(千葉ロッテ)、奥川恭伸(東京ヤクルト)に加え、19日にデビュー戦を白星で飾った西純矢(阪神)は20位に初登場し、開幕4連勝中の宮城大弥(オリックス)はランクインをうかがっている。
先週はBBM「横浜DeNA」「広島」、EPOCH「福岡ソフトバンクROOKIES & STARS」が発売され、ベイスターズではドラフト4位・小深田大地のサインカードが高値で取引されたほか、ホークスの周東佑京がいい動きを見せた。
※ランキングには5月24日までのオークション落札価格、トレカショップでの実売価格と公式戦の記録などを集計した。
【20位・西純矢(阪神)】
初登板初先発が濃厚になった時点からトレカの動きが活発化した。19日の対東京ヤクルト戦では5回を無安打無失点に抑え球団では9年ぶり4人目の10代初登板初先発勝利。昨年のルーキーカードだけでなく、5,000円前後だった「2021 R & S」の29枚直筆サインが6,000円を超えた。
【19位・野村佑希(北海道日本ハム)】
左ひざを痛めファームでリハビリ中だったホープは23日のイースタン・リーグ、対千葉ロッテ戦で1号本塁打。1軍復帰が見えてきたことで、再び、トレカ人気も上昇。久しぶりにベスト20に帰ってきた。再昇格すれば、さらに上昇カーブを描きそうだ。
【18位・岡本和真(巨人)】
故障で登録を抹消され順位を落とした坂本勇人と対照的に順位を一気に上げた。19日の対広島東洋戦で3試合連続本塁打となる11号ソロ。球団の方針で直筆サインカードはないものの、箔サイン、パラレルの人気はもはや、ジャイアンツの顔と言ってもいいものに
。
【14位・菊池涼介(広島東洋)】
新型コロナで欠場も、華麗な攻守の復活を待つコレクターの存在を証明。BBM「2021 広島」の9枚限定(銀版)直筆サインが「ヤフオク!」で35,000円で落札された。直筆サインの封入が許可されているカープのチーリミは数あるトレカの中でも屈指の人気を誇る。
【11位・森下暢仁(広島東洋)】
BBM「2021 広島」の9枚限定(銀版)の直筆サインが「ヤフオク!」で100,000円で落札された。勝利数こそ九里に負けているが、プロ2年目とは思えない投球でエースに成長。ベスト10返り咲きはもうすぐだ。
【10位・奥川恭伸(東京ヤクルト)】
先発ローテション入りを果たしたが、雨もあり先週は登板機会がなかった。それでもルーキーカード、はっきりとした成長の跡を見せ、たくましも出てきた2年目の今年のカードも人気はうなぎのぼり。4月8日の対広島東洋戦でのプロ初勝利に続く2勝目をコレクターも待っている。
【7位・柳田悠岐(福岡ソフトバンク)】
5月22日の対オリックス戦で初回に先制の9号3ラン。翌23日の同カードでも初回に先制適時打をマークし2試合連続の勝利打点で交流戦前の48試合を締めた。打率.305はリーグ5位、9本塁打は同3位、26打点は同3位タイ。「R & S」のサインカードはまだ市場に出てこない。
【5位・山田哲人(東京ヤクルト)】
「ヤフオク!」でBBM「2020 ジェネシス」のキャンプロゴパッチが150,000円で落札された。メモラビリアカードも人気が高いのが山田のトレカの特徴ともいえる。交流戦、交流戦明けの球宴までの前半戦残り試合でのキャプテンの「バット」爆発にも期待。
【3位・栗林良吏(広島東洋)】
交流戦開幕まで17試合を無失点で駆け抜けた。自らの新人記録を更新中だが、BBMのチーリミは105枚限定の直筆サインが短期間で市場価格を上げ、5枚目が52,000円で落札された。記録はどこまで続くのか、トレカもまだまだ上げ止まりとはいかなそうな勢い。
【1位・佐々木朗希(千葉ロッテ)】
まだ登板間隔を空けての先発起用となるため、先週は登板なし。それでもBBM「ルーキーエディション」のパラレル箔サインに高値がついた。次回の先発は阪神との交流戦、高校時代は踏むことができなかった「聖地」甲子園のマウンドに立つ。佐藤輝明とのモンスター対決も楽しみだ。
TCJデータチーム