NPB阪神タイガースのドラフト1位ルーキー、佐藤輝明内野手が野手のルーキーカード最高額を更新した。5月4日、「ヤフオク!」でEPOCH「2021 阪神タイガース ROOKIES & STARS」の20枚限定直筆サインカードが235,000円で落札された。消費税を含めると258,500円となる。
これまでの、NPB野手のルーキーカード最高額は2019年に記録された中日ドラゴンズの根尾昂内野手のBBM「2019 1stバージョン」のクロス直筆サインについた155,000円だった。これは5枚限定のシリアルナンバー1/5のファーストナンバーだったが、佐藤の落札カードもファーストナンバー。同じドラフト1位の根尾の記録を大きく更新した。
NPBのルーキーカードの最高額は昨年、記録された千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手のBBM「2020 1stバージョン」の7枚限定クロス直筆サインについた862,000円。これもシリアルナンバー1/7のファーストナンバーで、ジャージナンバーが存在しないため、1/7を背番号17に見立てて、付加価値がついた、と言われている。
期待通り、グラウンドでも活躍する佐藤輝は5月2日の対広島東洋カープ戦で初めて4番に起用されると、逆転の8号満塁本塁打。チーム107代目の4番としてのデビュー戦でグランドスラムを放ったルーキーはNPB史上初という快挙を達成した。
NPBでルーキー満塁弾は56人目だが、4番でのアーチは71年ぶり4人目となる。それに加えて4番デビュー戦ともなると、これは史上初の快挙。阪神の日本人打者で4番初試合での本塁打は77年にプロ4年目だった掛布雅之内野手以来44年ぶり5人目だが、過去の4人はすべてソロ本塁打だった。
ただ、アーチをスタンドにかけるだけでなく、4月9日の対横浜DeNAベイスターズ戦では横浜スタジアムで推定飛距離140メートルの場外弾を放つなど印象的な一発も多い佐藤。トレーディングカードの市場価格を上げることに好条件といえる。タイガースでは新人の4番は2017年の大山以来、球団6人目で三塁手では初めて。不慣れな外野を守ってきたが4月終了時までにNPB新人タイ記録の7本塁打、球団新記録の19打点。5月から佐藤輝のバットも、ルーキーカードの勢いもさらにアップしそうだ。
トレカジャーナル編集部