NFLの2021ドラフトが5月1日、終了した。米国オハイオ州クリーブランドで開催された3日間に、1巡目から7巡目まで、合計259人が指名された。ドラフト初日の29日には全体1位で、予想通り、クレムソン大学のQBトレバー・ローレンスがジャクソンビル・ジャガーズから指名された。
全体2位はニューヨーク・ジェッツから指名されたブリガムヤング大のQBザック・ウィルソン、同3位はサンフランシスコ・49ersから指名されたノースダコタ州立大のQBトレイ・ランスだった。
ローレンスは大学1年目で全米制覇にチームを導き、大学フットボールの年間最優秀選手に贈られるハイズマン賞投票では昨年、次点となった。昨季、1勝15敗で最下位に沈んだジャガーズの浮上にどこまで貢献できるか、期待は大きい。
ローレンスへの期待が膨らむのは、トレーディングカード業界も同じ。今年3月にはリーフ社のオンデマンドカード「i
Card」で、ローレンスの復刻版「PRO SET」カードに56,111枚の申し込みがあり、周囲を驚かせたばかりだ。
これまでの米大手ネットオークション「eBay」での最高取引額は、PANINI「2020 SELECT」のレデンプションカード「XRC GOLD QB1」の10枚限定のゴールド版カードについた30,000ドル(約327万円)。入札ではなく、プライベートオファーによる取引だったが、まだ、ローレンスが対象選手になるか確定していない4月13日に落札されているのだから、驚きだ。
また、「eBay」ではローレンスの「i Card」も出品されているが、発行枚数が多いこともあり、20ドル前後で落札されているものの、ランダムで発行された1,000枚限定の「ネガティブ」バリエーション(写真裏焼き版)には200ドル(約22,000円)の落札額がついている。ローレンスの全体1位指名が決まったことでこれらのカードのほか、これから発行されるジャガーズユニホームのルーキーカードの市場価格は高騰しそうだ。
トレカジャーナル編集部