MLBは6月2日、各球場で「ルー・ゲーリッグ・デー」を初めて開催した。
ルー・ゲーリッグはニューヨーク・ヤンキースで1923年からプレーし34年、三冠王に輝くなど首位打者1回、本塁打王3回、打点王5回を獲得。MVPにも2度、選出された。1925年から39年の14年間にわたり、当時のMLB記録となる2130試合連続出場を果たし「鉄の馬」と呼ばれたが、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患い39年限りで引退。41年に37歳の若さで亡くなった。
そのゲーリックを讃えて、今年からスタートした「ルー・ゲーリッグ・デー」。選手はゲーリッグの背番号4にちなんだ「4―ALS」のロゴが入ったワッペンやリストバンドを着用してプレー。ALS患者支援のための活動も行われた。1925年6月2日からゲーリッグは一塁のレギュラーとなり、連続試合出場が始まったこともあり、この日が「ルー・ゲーリッグ・デー」に決まった。
TOPPSのオンデマンドカード「TOPPS NOW」も「ルー・ゲーリッグ・デー」をトレーディングカードにして、416枚の申し込みがあった。
選手名の入った記念日イベントとしては、2004年から初の黒人選手として活躍したジャッキー・ロビンソン(ロサンゼルス・ドジャース)を讃えて始まった「ジャッキー・ロビンソン・デー」がある。すっかり、定着した「ジャッキー・ロビンソン・デー」の今年の「TOPPS NOW」は658枚を発行。それに比べても、「ルー・ゲーリッグ・デー」の初トレカの416枚は「大健闘」ともいえる数字だったのではないか。
今後はパック商品にも当日の写真を使ったカードが封入されるだろう。そのトレカの影響で記念日はさらに多くの人に知られ、語り継がれることになる。
多くのレジェンドを讃える記念日があってもいい。NPBでも、ぜひ、実現してほしい。そして、トレカを作ってほしいものである。その収益金の一部を対象団体などに寄付できれば、トレカの新しい価値となる。
トレカジャーナル編集部