「EURO2020」決勝戦が7月11日、行われイタリア代表がイングランド代表を下し53年ぶり2度目の優勝を飾った。1-1のまま迎えた延長戦でも決着がつかず、PK戦に突入しイタリアが3-2で勝利した。MVPにはGKジャンルイジ・ドンナルンマが選ばれた。
ロベルト・マンチーニ監督の下、「EURO2020」予選を全勝で通過したイタリアはグループステージも3連勝で突破。決勝トーナメントこそ2度のPK戦と苦しんだが、伝統の「粘り強さ」でロシアW杯の予選敗退の衝撃から完全復活を遂げた。高まるサッカーのトレーディングカード人気に、イタリアの優勝はさらなる大きな影響を与えるかもしれない。
チャンピオンズリーグやW杯の出場経験はなく自身初の大きな大会となったドンナルンマだが、準決勝、決勝戦のPK戦だけでなく、「守護神」にふさわしい活躍を見せた。2度のPK戦で合計3本のシュートを止めただけでなく、大会中はファインセーブを連発。イングランドの最後のキッカーとなったブカヨ・サカのシュートを止め優勝が決まった瞬間、静かに勝利をかみしめる姿には、まだ22歳とは思えない落ち着きがあった。
ドンナルンマは16歳でデビュー。2015年にEPOCHより発売された「ACミラン・フットボールカードセット」にはルーキーカードが収録されている。
6月にミランとの契約が満了し、パリ・サンジェルマンをはじめとするビッグクラブへの移籍がウワサされている。まだまだ若いだけに、今回のMVP受賞で、争奪戦は激化し、トレーディングカードの市場価格アップも大きな可能性を秘めることになった。
ネットオークションの「eBay」では11日に早速、PANINI「2018 National Treasures」の25枚シリアル入りルーキーカードが799.99ドル(約8万8000円)で落札された。
トレカジャーナル編集部