7月4日から18日まで名古屋で開催された大相撲七月場所は、見どころの多い場所だった。
6場所連続休場明けの横綱・白鵬と、2場所連続優勝と横綱昇進を狙う照ノ富士が、予想通り全勝同士で千秋楽決戦。気合いの入った相撲は、白鵬が小手投げで照ノ富士を破り、見事全勝優勝。勝ちにこだわる相撲を取った。
白鵬はこれで45度目の優勝、うち全勝は16度目。6場所連続休場明けでの優勝は大鵬の5場所連続を抜いての最長ブランク。進退を懸けて臨んだ七月場所で完全復活を印象付け、横綱として通算899勝を遂げた。
一方、敗れたとは言え、14勝1敗と好成績を挙げた照ノ富士は、横綱昇進が決定。平成27年(2015)夏場所で大関昇進後、ケガと病で序二段まで番付を下げてからの劇的な復活。
「不動心を心がけ、横綱の品格、力量の向上に努めます」の口上は、心に響くものだった。
令和になって初の横綱誕生となった。
今回、紹介するのは平成28年(2016年)にBBMから発行された大相撲カードの中から、大関・照ノ富士のカード。5年前の若々しい姿だ。
好きな力士、気になる力士のカードを毎年集めることで、その力士の活躍や成長など歴史を感じることができるのもカードの魅力と言える。
もう一つ、この場所で勝南桜関が、自信の持つ記録を塗り替え、大相撲史上最多となる104連敗を遂げた。敗れてもなお相撲を取り続ける姿勢はあっぱれ。
ぜひ、勝南桜カードを出して欲しい。
Chief(ライター)
国内サッカーを中心にトレカの世界を長年に渡って見守って来た元スポーツ雑誌編集者。横浜F・マリノスサポーター。ラグビー、相撲にも造詣が深い。