ミントのGA出品代行サービスはさらにブラッシュアップする【ニューストピックス】

株式会社ミント(東京都台東区、新家達雄代表取締役社長)が業務提携を結んだ米国大手のオークションハウス「ゴールディン・オークションズ」(GA)への出品代行サービスをスタートして1か月半が経過した。今週にはミント経由の初出品も実現した、という。出品代行サービスの現状を受付責任者の「MINT LAB TOKYO」田村亮一館長に聞いた。

-ミントとゴールディンオークションズの提携は、日本のコレクション業界にとって大きなニュースでした。受付開始から約1ヵ月半が経ちますが、依頼品は集まっていますか?

「すでにGAでも目玉になるようなカードから日本ならではというようなカードなど、50枚以上、非常に貴重なアイテムをお預かりし、すでに2回に分けて発送させて頂きました。コレクターでもある私としては、貴重なカードを生で見ることが出来て興奮しっぱなしです」

-受付が対象が50万円以上のアイテムということを考えると凄いですね?

「そうですね。今集まっているのはそのラインのカードです。ただこれは、貴重なカードをお預かりするにあたりいきなり多くのカードを扱うのは難しく、慎重に運びたいという事で設定させて頂いた高めの金額です。我々のオペレーションが軌道に乗れば、より多くのお客様にGAをご利用いただくために、現在の評価額50万円以上というハードルを30万円ぐらいまで下げる予定です。8月にはこの変更ができると思っています。」

-それはコレクターの方々に朗報ですね。出品手数料について、アメリカ国内からも申し込みと同じ水準ということですが?

「アメリカでGAに出品を申し込んだ場合もミントを通して申し込んだ場合と同じコミッション(手数料)がかかります。アメリカ国内のコレクターの方々は通常GAに依頼する際、GAに送る際の送料・保険料を自己負担されることになりますが、ミント店頭に持ち込んで頂ければそれらはすべてミントが負担しますので、アメリカ国内からの出品よりお得感さえ感じて頂けるサービスになっています。より多くのお客様にGAという本場のオークションハウスを体験して頂きたいという思いから、今はこのような形を取らせて頂いています。」

-「バイヤーズプレミアム」という日本では馴染みのない言葉が出て来ましたね?

「日本でオークションと言えば、ヤフーオークションやebayが一般的です。それらにはバイヤーズプレミアムという言葉は出て来ませんからね。1999年にヤフーオークションが日本でサービスを開始するまでは、オークションと言えば、クリスティーズやサザビーズなどの世界的なオークションハウスの名前を聴くぐらいで、日本では馴染みのないものでしたから、当然だと思います。私も本場のオークションハウスのビジネスを知るまでは、オークションと言えばヤフオクとebayでした。そのクリスティーズやサザビーズなどのオークションハウスは、売り手側はコミッション(出品手数料に相当)を、買い手側はバイヤーズプレミアムをそれぞれオークションハウスに支払います。GAも同じタイプのオーセンティックなオークションハウスです。ヤフーオークションなどとの大きな違いは、オークションハウスには、その道のプロフェッショナルが所属していてすべての出品アイテムを審査し、厳しい基準をクリアした物しか取り扱わないということです。その信用があるからこそ高い値が付くのです。今、トレカの市場には多くの投資家が参入しています。そういった視点を持つようになられたコレクターの方々も多いと思っています。そういった方々が安心し、納得して大きな投資をするにはこういったオークションハウスの信頼性とブランディングが必要なのだと思います。」


2020年8月に当時のベースボールカード最高額3,840,000ドル(約4.2億円)の値が付いた2009 Bowman Chrome Draft Prospects #BDPP89 Mike Trout (Superfractors) Signed Rookie Card (#1/1) – BGS MINT 9/BGS 10


1997-98 UD “Game Jersey” #GJ13 Michael Jordan Signed NBA All-Star Game Used Patch Card (#21/23) – PSA NM-MT 8, PSA/DNA 9 はマイケル・ジョーダンのカードとして現在も史上最高額となっている。

-極めて希少なアイテムが出品された場合は、出品側のコミッション(出品手数料)が免除されるという噂がありますが?

「それは基本的にないと思っておいて頂いた方が良いですね。GAにも確認しましたが、少なくとも近年はそのような対応を取った例はないそうです。」

-ミントへの出品依頼から実際に依頼主への支払いまでのスピード感について教えて下さい。

「現在、GAは月に1、2回オークションを開催しています。ミントからは、月に2度、3度を目安にカードを送り届ける予定です。最初の1ヵ月は、一つ一つのプロセスを確認しながら、時間を掛けさせて頂きましたが、今後はグレーディング済のアイテムやグレーディングの必要がないアイテムであれば、ミントでアイテムをお預かりしてからGAへ届けるまでに1~2週間、GAに届いてからはオークションの開催タイミング次第ですが、早ければ1週間以内、遅くとも3週間以内には出品される見込みです。オークション期間が約2~3週間、落札から約2週間でミントに入金され、そこから約2週間以内でお客様の口座に振り込まれます。アイテムをお預かりするタイミングや落札者からの支払いスピードによって大きく変わりますが、最短約6週間、長くて約12週間を想定しています。未鑑定品で鑑定が必要な場合は、それにグレーディング期間としてプラス約3週間が必要です。鑑定にかかる3週間も今はご存じの通り鑑定会社が通常のオペレーションを出来ないぐらい依頼品が殺到している状況ですので、落ち着ければもう少し早くなる見込みです。」

-PANINI ENCASEDのように商品自体がグレーディング済であったり、PANINI FLAWLESSやTOPPS DYNASTYのようにマグネットホルダー入りでメーカーのシールで封がされている場合、またポケモンなどのプレゼント抽選の当選品や大会の賞品等でオリジナルケースに入っている場合は、グレーディングの必要がないように思いますが?


「GAの経験豊富なディレクターがそのアイテムがより高く落札されるためにグレーディングにかける必要があると判断した場合は、グレーディングされますが、そのままでも良いと判断すればそのまま出品されます。代行受付時にお客様の希望はお聴きしています。メーカーシールの偽造、パッチ部分の入れ替え等のリスクがあるわけですから、グレーディングされずに出品される場合もGAから出品されているということの安心感、信頼性は高額落札に繋がると思います。あくまでもその辺りの判断は、業界の第一線で多くの経験値を持つGAに託すべき部分だと思いますし、そういう契約になっています。」

-この記事を読んでいるコレクターの方々へ一言お願いします。

「弊社はこのサービスが日本のコレクターの皆様、コレクション業界全体にとって有益なサービスになると確信し、今後このサービスをより良いものへとブラッシュアップしていくつもりです。ぜひ、ミントのGA代行サービスを宜しくお願いします。」

→ ミントの「ゴールディン・オークション出品代行サービス好評受付中」

※このインタビューは、2021年7月21日時点のものです。GA代行サービスの内容は今後変更になる場合があります。

※2021年8月18日一部内容を更新しました。

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