米大手オークションハウス「ゴールディン・オークションズ」の最新回で、NBAマイケル・ジョーダン(シカゴ・ブルズ)のUPPER DECK「2003-04 Exquisite Collection」の15枚限定「Emblems Of Endorsement」パッチサインカードが523,980ドル(約5760万円)で落札された。人気のブランドの、超スーパースターのパッチサインとはいえ、ここまで落札額が跳ね上がったことに関係者は驚きを隠せない。
UPPER DECKが2003‐04年のシーズンから販売を開始した「Exquisite Collection」は、このシーズンがルーキーイヤーだったレブロン・ジェームスのために立ち上げたブランドと言われる。ジャージー、パッチ、そして、サインに特化した高級版は、NBAだけでなく、MLB、NFLでも作られ、今でも人気が高い。現在でいえば、PANINI「National Treasure」がお買い得価格で購入できることをイメージすればわかりやすい。昨年10月には「2005‐06」のジョーダンとスコッティ・ピッペンのロゴマンパッチサインが288,800ドル(約3177万円)で落札されている。
「ゴールディン・オークションズ」にもこれまで多くの「Exquisite Collection」が出品されてきた。ジョーダン単独の「Exquisite Collection」のこれまでの最高落札額は2020年春に落札された23枚限定「2003-04 Number Pieces」の BGSグレーディング鑑定9点(サイン10点)についた181,200ドル(約2000万円)だった。
今回も同じ「2003-04」の100枚限定パッチサインが162,360ドル(約1786万円)で落札されたように、高いものでも160,000ドル~180,000ドルが「相場」だった。
しかし、今回は、15枚という発行枚数と、複雑なくり抜きカットでは最高峰ともいえるBGS9.5点(サイン10点)の評価が最高額を大きく更新した要因と見られる。
トレカジャーナル編集部