2021年6月、スポーツカードショップMINTは、アメリカ国内でも屈指のオークションハウスであるゴールディン・オークションズ(GA)への代行出品サービスを開始しました。
日本のTCGプレイヤーの方々には馴染みが薄いかもしれませんが、GAではポケモンカードも多数出品されており、幾つかのカードは驚きの価格で落札されています。
例えば、リザードンの英語初版は日本円にして4300万円を超えましたし、
1999 Pokemon Game #4 Charizard – Holo, 1st Edition – PSA GEM MT 10
直筆サイン入りのイシハラGXは2500万円を超える落札額を記録しました。
個人で海外オークションに出品を試みる場合、手数料や海外への決済上限等、越えなければならない障壁は少なくありません。その点、MINTのGA出品代行を利用して頂きますと、出品の際の手続きは必要書類への記入程度と簡素化され、送料・保険料につきましもMINT側の負担とさせて頂いております。世界規模のオークションハウスであるGAへの出品のハードルがグッと下がっておりますので、ご興味のある方は是非一度確認をして頂けましたら幸いです。
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非常に夢のある落札金額となっているGAですが、日本語版カードの出品はまだまだ少ないというのが現状です。国内外のTCGで最上位に位置すると言っても過言ではない「ポケモン」「遊戯王」は共に日本で生まれたコンテンツで、日本語版のカードは海外でも非常に高い人気を誇っています。
プロモーションカードの中には、英語版が存在しないものも多いです。例えば20周年カウントダウンイベントで配布された「Mサチコex」は今後海外で配布される可能性は低いでしょうし、遊戯王でいえば「光の創造神ホルアクティ」は配布枚数が1万枚にも関わらず日本国内配布に限定されていました。それらのカードを、喉から手が出るほど欲している海外のコレクターも非常に多い事が容易に想像出来ます。
これらのカード達は、2021年7月時点で未だGAには登場していません。何事も初物は注目されるのが常というものです。海外で発行されていない人気カードが出品されればきっと、驚くほどの注目を集めると思います。
ここからはGAの注目落札アイテムを幾つかご紹介させて頂きます。
1999 Pokemon Fossil Sealed Booster Box
化石ポケモンをフィーチャーしたこのアイテムは、1997年に日本にて発売した拡張パック第3弾「化石の秘密」と同じ収録内容のもので、未開封の英語版となります。
オムスター、カブト、プテラ等の復元ポケモン達はもちろん、ラプラスやカイリューといった古代から生息していたポケモンも多数収録されています。更にはカントー3鳥として大人気のサンダー、ファイアー、フリーザーの伝説ポケモン達に加え、幻のポケモンであるミュウも収録されており、当時思い出に残っている方も多いのではないでしょうか。
同アイテムのキャッチコピーは以下の通りです。
「原始の生命体としてポケモンが確認されるのは、今を遡ること200万年。中にはその姿を化石へと変えたポケモンたちがいた。遥かなる時をへて、復活の時は今。伝説のポケモンが飛びかう、南海の孤島がその舞台だ。」
GAでは2,500ドルでスタートし、最終金額は14,400ドルにまで跳ね上がりました。日本円にして約160万円もの価値が付いた事になります。
BOXアイテムの人気は非常に高く、当時のシュリンクまでしっかり保管されていた未開封商品は高額落札が続いています。6月に終了したGAでは2種類の日本語版未開封BOXの出品があり、それぞれ以下のような結果となりました。
1996 Pokemon Japanese Jungle Sealed Booster Box
1997年3月に発売された拡張パック第2弾「ポケモンジャングル」は、サファリゾーンの森をイメージして作られたシリーズで、チャッチコピーは以下の通りです。
「人知れずポケモンたちが棲息する深い森。そこではポケモンたちが独自の進化をくりひろげている。ポケモンにひかれ、ポケモンの新種を探し求めるトレーナーたちは、いつしかそれをポケモンジャングルと呼ぶようになった」
ストライク、カイロス、ベロリンガといった森に生息していたポケモン達を中心に収録されています。特にガルーラやケンタロスは当時、ゲーム内でも人気が高く、カードとしても欲しかった方も多いのではないでしょうか。気になる落札金額はというと、13,530ドル。日本円にして約149万円でした。
1998 Pokemon Japanese Pocket Monsters Gym Heroes Booster Box
1998年10月に発売されたジム拡張パックの「リーダーズスタジアム」は、ジム拡張としてリニューアルされた第1弾となり、カントー地方最初のジムリーダー4名のポケモン達が収録されているシリーズです。タケシのイワークやカスミのコダック、マチスのエレブー、エリカのラフレシアなど、ゲームのイメージと合致した内容となっており、ファンならば思わず収集したくなる様なアイテムでした。
GAでの結果はというと、12,000ドル。日本円で約132万円での取引成立となりました。
これらのアイテムが数千円で購入できた発売当時から20年以上の時を経て、想像以上の価値を持つアイテムに進化を遂げた背景には、ポケモンカードの世界的な広がりは勿論、オークションハウスへの出品の確立、そしてステイホーム期間でのカードブーム到来など、様々な要因が複合的に混ざり合った結果があると言えます。
未開封BOXをお持ちでGAに挑戦をしてみたいという方は是非、お近くのMINTに相談をしてみて下さい。その先にはきっと、驚きの結果が待っているはずですので。
※ゴールディン・オークションズでの落札額はすべてバイヤーズプレミアム込み。
佐藤裕也 (MINT梅田・三宮店 TCGマイスター)
ポケモンカードとMAGIC:The Gatheringのコレクター、プレイヤーであると同時に、ジャッジやティーチャーとしても活動中。『なんでも鑑定団』に鑑定士として出演経験有り。