米大手オークションハウスの「ゴールディン・オークションズ」の最新回が8月9日までに締め切られ、最高落札額は861,000ドル(約9470万円)となった。この高値で落札されたカードは「1980-81 Topps」のラリー・バード(ボストン・セルティックス)とマジック・ジョンソン(ロサンゼルス・レイカーズ)のルーキーカードで、ジュリアス・アービング(フィラデルフィア・76ers)のスコアリングリーダーカードとの3連コンボとなっている。
PSAグレーディング鑑定は10点。PSAのレポートによるとこれまで11,600枚以上が鑑定され、満点は25枚しか存在していない。NBAのルーキーカードとしては人気の高いこの1枚だが、今年5月に「ゴールディン」と、7月に「SCPオークション」で落札された約500,000ドル(約5500万円)が最高額とされている。
さらに、10~12年前にはこのカードのPSA10点は10,000ドル未満で販売されており、2019年に114,000ドル(約1254万円)で落札されるまで10,000ドルを超える記録はなかった。それにしても、同じカードの同じ条件(PSA10点満点)のものが2年間で7.5倍、1か月間で1.6倍になった事には驚きを禁じ得ない。
1980‐81シーズンのカードがルーキーカード扱いとなるふたりだが、デビューは1979‐80シーズン。新人のバードとマジックにとって、アービングはふたりの前に立ちはだかる大きな壁だった。このシーズン、バードのセルティックスはカンファレンス決勝でアービングの76ersと対戦するも1勝4敗で敗退。ファイナルではマジックのレイカーズが76ersを4勝2敗で下し、チャンピオンになった。ちなみに、アービングは1979-80シーズンにNBAキャリアで自己最高となる平均「26.9」得点をあげ、76ersのフランチャイズ得点ランキングでTOP10入りを果たした事が裏面のデータで記載されている。
バードとマジックのルーキーカードとして注目されてきた今回のカードだが、アービングは1980‐81シーズンにはNBAキャリア初で唯一となるMVPに輝いた。アービングのファンにとっても価値のあるカードと言えるかもしれない。
※落札額はバイヤーズプレミアム込み。
トレカジャーナル編集部