米大手オークションハウス「ゴールディン・オークションズ」の最新回が8月9日までに締め切られ、日本でも大きな注目を集めた体操選手のカードが7,995ドル(約88万円)で落札された。
これは体操女子で五輪、世界選手権を含め史上最多の25個のメダルを獲得したシモーネ・バイルズ(米国)のカード。TOPPS「2016 U.S. Olympic Team」15枚限定サインのBGSグレーディング鑑定9.5点(サインは10点)で、バイルズは金メダルを獲得し喜びのポーズを取っている。同じカードのBGSグレーディング鑑定9点(サインは10点)も3,382.5ドル(約37万円)で落札された。
東京五輪ではツイスティ(=体と心が一致しない事)というメンタルヘルスの問題を理由に、金メダルが有力視されていた7月27日の団体決勝の途中で棄権をするという決断を下し、大きな話題となった。その後の個人決勝や種目別の跳馬なども欠場を余儀なくされたが、非公開練習を経て調子を取り戻し、1週間後となる8月3日の種目別の平均台決勝に出場。リオ五輪に続き2大会連続となる平均台での銅メダルを獲得した。
苦難を乗り越えて戻ってきたバイルズには演技中、会場にいる関係者から大きな声援と拍手が送られ続けた。2回転の後方宙返りによる着地を見事に決めた後、ホッとしたような表情を浮かべ各国出場選手達と抱き合う姿は、今大会屈指の感動的な名場面として記憶に残っている。
今回のオークションでは、バイルズの2014年のスポーツイラストレイテッドの付録カードのプライベートサイン入りPSA9点が1,168.5ドル(約13万円)、同じカードのサインなしBGS9.5 点が2,460ドル(約27万円)で落札された。こちらはバイルズの華麗な演技がカードになっている。
東京五輪の影響もあるのか、五輪で金メダル23個を含む合計28個のメダルに輝いている水泳のマイケル・フェルプス(米国)のLEAF「2004 Leaf Rookies & Stars 」(野球)のインサート「Fans Of The Game」のPSA10点が1,230ドル(約13万5000円)、2004 年のスポーツイラストレイテッド・キッズの付録カード(プライベートサイン入り)PSA9点が1,168.5ドル(約12万8000円)の高値で落札された。
※落札額はバイヤーズプレミアム込み。
トレカジャーナル編集部