MLB大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)はトロント・ブルージェイズを相手に、8月11日に14試合ぶりの38号2ラン、13日に投手として6回を2失点に抑え7勝目をマークした。MLB初の「ツーウェイプレイヤー」として、ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア内野手との直接対決でMVPへ大きく前進した。
米大手オークションハウス「ゴールディン・オークションズ」でも多くの大谷のトレーディングカードが出品され、高額で落札されているが、8月9日に締め切られた最新回では、投手版のTOPPS「2018 BOWMAN」と、野手版のTOPPS「2018 Bowman Chrome」の直筆サインが出品され、野手版に軍配が上がった。この2枚は同じ25枚限定の「Orange Refractor」、同じグレーディング鑑定9.5点(サインは10点)だった。
投手版はシリアルナンバー7/25で80,400ドル(約884万円)、野手版は同16/25で、92,400ドル(約1016万円)で落札された。投手版は現在、大谷のルーキーカードのアイコン的存在となっているが、野手版はMLBトレカでも人気の高い「BOWMAN CHROME」に収録されていた事と、Centering項目で10点が付いたという事もあり、今回は野手版の方が高値をつけた。
それでも7月10日に入札が締め切られた回では同じTOPPS「2018 BOWMAN」の25枚限定直筆サインの「Orange Refractors」が148,830ドル(約1637万円)で落札されていた。こちらはベケット社のグレーディング(BGS)鑑定で9.5点(サインは10点満点)の評価を得ていた。この落札額は「ゴールディン・オークションズ」における大谷のシングルカードの最高額だった。
この回には、投手版の色違いが数多く出品され、50枚限定直筆サインの「Gold Refractor」(BGS鑑定は同じ9,5点、サイン10点)が39,600ドル(約434万円)、150枚限定直筆サインの「Blue Refractor」(BGS鑑定は同じ9,5点、サイン10点)が28,800ドル(約315万円)で落札されている。
これまでの大谷のトレカの史上最高額は2018年に「グッドウィン&Coオークション」で落札された投手版の「Superfractor」の1 of 1 のBGS鑑定9.5(サイン状態は10点満点)についた184,056ドル(約2006万円)とされる。
投手としてはすでにMLBでのキャリアハイとなる勝ち星をマークしている。打者としては、13日現在、本塁打でゲレーロ・ジュニアに3本差をつけ、打点では4点差に迫っており、タイトルも夢ではない。タイトル獲得なら今後のトレカは野手版が増えることが濃厚だが、剛速球でメジャーの強打者から三振を奪うマウンドでの雄姿もトレカで見たいところ。カードメーカーにとっても、コレクターにとっても悩ましい選択となりそうだ。
トレカジャーナル編集部