8月3日にニューヨーク・ヤンキース対ボルチモア・オリオールズ戦が行われたヤンキースタジアムに、MLB今季2度目の珍客が乱入した。
オリオールズが7‐1とリードした8回裏、センターの外野フェンス際に1匹の猫が颯爽と登場し、レフト方向へ走り出す。試合を中断し、球場スタッフ4人が捕まえようとするが、うまくすりぬけ逃走。ヤンキースが大量リードを許していたこともあり、ニューヨークのファンは大喜び。それまでの試合展開で一番の盛り上がりを見せた。
その後、猫はレフト線を伝うようにして逃げるように走ると、開かれた3塁側の扉から自分でグラウンドの外に出ていった。中断時間は4分間。人間の乱入者は許されないが、MLBでは球場を訪れる動物は「逆転の使者」として歓迎される。だが、この日はそのまま、ヤンキースは敗れた。
実は今季のMLBでの猫の乱入は2度目。開幕2戦目、4月2日のコロラド・ロッキーズ対ロサンゼルス・ドジャースが行われたクアーズ・フィールドでも8回裏に迷い猫が登場していた。
この時も、そして、今回もMLBの公式ツイッターで動画で紹介された乱入だが、TOPPSのオンデマンドカード「Topps Now」でも同じようにカード化された。今回の「Topps Now」のラインナップは2か月連続で月間MVPに輝いた大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)らのカードと一緒という破格の扱いだった。
クアーズ・フィールドでの猫カードには、異例の2,958件の申し込みがあった。同時に発売された、開幕から8打席連続安打のエルミン・メルセデス捕手(ホワイトソックス)の5152件には及ばないが、他の選手のカードへの申し込みは400件台だった。今回のヤンキースタジアムでの猫カードにはどれだけの申し込みがあるだろうか?
「Topps Now」ではこれまで、リス、ガチョウ、カマキリなどがカードになっている。
トレカジャーナル編集部
追記)
今回の猫カードには、クアーズフィールドでの猫カードを超える3,836件の申し込みがあった。この申し込み数は「Topps Now」歴代97位タイの記録で、2016年10月12日のシカゴ・カブスのワールドシリーズ制覇と同じ件数だった。ちなみに、歴代99位は大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)の新人王受賞(3,791件)、100位は今年5月28日のハビアー・バイエズ内野手(シカゴ・カブス=現ニューヨーク・メッツ)の逆走(3,700件)である。