本塁打と打点でタイトル争いを続ける大谷翔平(MLBロサンゼルス・エンゼルス)のトレーディングカードはカード界でもスーパースター扱いになっている。TOPPS社のオンデマンドカード「Topps Now」でも次々に新しいカードが発行され、他の選手のカードとはケタ違いの多くの申し込み数を集めている。記録ラッシュを続ける投球フォームと打撃フォームの写真はともに力強い。
その大谷のすごさを物語るのは、俊足ぶり、とりわけ、ここにきて脚光を浴びている盗塁だろう。
8月28日の対サンディエゴ・パドレス戦では今季20盗塁目を決めた。投手がシーズン20盗塁を記録したのは近代野球といわれる20世紀以降のMLBでは史上初。投打の二刀流が当たり前だった19世紀を含めても1989年のトニー・マクレーン以来、132年ぶりの快挙となった。
この20盗塁カードの「Topps Now」は実に5,039件の申し込みがあった。通常の他の選手のカードが500件前後であることを考えればまさにケタ違いの数字だ。枚数限定の色違い直筆サインカードも6種類作られ、締め切りを待たずに即座に完売してしまった。
さらに、8月31日の対ニューヨーク・ヤンキース戦では21、22個目の盗塁をマークした。22個目は圧巻のホームスチール。21個目も日本人メジャーリーガー4人目となるMLB通算50盗塁を達成する二盗。この本盗カードの「Topps Now」の申し込み数は3,285枚だった。
7月29日の対オークランド・アスレチックス戦での15盗塁目の「Topps Now」は2,638枚が発行された。MLBで投手がシーズン35本塁打を放ち、15盗塁を成功させたのは、1921年のベーブ・ルース(59本・17盗塁)以来。7月までの達成は史上初となった。
9月4日の対テキサス・レンジャース戦で43号3ラン、5日の同カードではシーズン23盗塁目。投手で「50本塁打&30盗塁」は日米で誰も達成したことがない。これに投手としての2ケタ勝利が加わればMVPは確実だ。残りが約30試合程度だという事を考えれば、十分に可能性のある前人未踏の大記録が達成された時「Topps Now」にはどれだけの申し込み数があるのだろうか?
トレカジャーナル編集部