大相撲の第69代横綱・白鵬が現役引退する。白鵬の師匠である宮城野親方を通じて、9月27日、日本相撲協会に申し出た。協会の年寄資格審査委員会を経て、30日の定例理事会で引退と年寄襲名が正式に承認される
7月の名古屋場所前から引退の意向を固めていた。その名古屋場所で16度目の全勝優勝。通算45度の優勝、通算1187勝(幕内1093勝)はいずれも歴代最多。3月に右ひざを手術するなど、2007年夏場所後に横綱昇進してから史上最長の84場所で相撲界をリードしてきた体力も限界だった。八百長問題や自身も感染したコロナ禍に巻き込まれた相撲界を支えた。
今後は宮城野部屋の部屋付き親方として後進の指導に当たり、将来的には東京・日本橋に部屋を創設して独立を目指す。モンゴル出身の白鵬は2019年9月には、引退後に親方として協会に残るために必要な日本国籍を取得。5月に得た年寄名跡「間垣」襲名が濃厚となっている。
大横綱として相撲界の頂点に君臨した白鵬だが、プロスポーツ界で見てもその存在と貢献度はあまりにも大きかった。トレーディングカードでも、多くのカードが制作され、人気を集めた。BBMの大相撲カードだけでなく、「Infinity」などのオールスポーツカードにも登場。野球カードでは始球式カードも作られた。サインカードへのサインにも協力的だった。

両国国技館限定のサインカードはミント池袋店がMINTモールに出品中
海外からの人気も高かった。現在は閉店している両国国技館のBBM売店では外国人来場者が白鵬のトレカを目的に相撲トレカを購入する姿が見られた。海外からのニーズを意識して、BBMでは英語と、海外のコレクターに人気の漢字をうまく組み合わせたデザインでカードを制作。横綱として、相撲トレカの発展にも貢献したのではないだろうか。
東京五輪の人気もあり予約が殺到しているBBM「MASTERPIECE 2021」にも、レギュラーカードが封入される。4年に1度に制作されるメモリアルブランドの注目度がますます、アップしそうだ。
トレカジャーナル編集部