NPB埼玉西武ライオンズの松坂大輔投手が今季限りで現役を引退する。松坂と言えば「平成の怪物」と呼ばれるほど、その投球は衝撃的だった。
今季、プロ初登板を果たし初勝利もマークした千葉ロッテマーリンズの佐々木朗希投手は「令和の怪物」と呼ばれる。
MLBロサンゼルス・エンゼルスで46本塁打100打点をマークし、投手としても9勝をあげた大谷翔平投手も現地の実況で「モンスター」と揶揄されることが多い。
野球界には「怪物」は多いが、その元祖は巨人の江川卓投手である。浮き上がるような直球と大きなカーブだけで高校、大学時代から圧倒的な投球を見せた。プロでも、テンポのいい真っ向勝負で、江川さんの登板試合はゲームセットが早かった。
高校生だったボクは野球部の練習を終えて帰宅して、テレビのチャンネルをひねっても、試合は終わっていた。だから遅くまで起きて「プロ野球ニュース」を観る羽目になった。
ゆったりとした投球フォームからピュッと快速球が飛び出しそうな投球フォーム。そして、美しい直筆サインがデザインされているカードが、ミント札幌店が40,000円で出品しているBBM「2019 Infinity」の直筆サインだ。背番号と同じ30枚限定で、シリアルは、ジャージーナンバーであり、ラストナンバーでもある30/30という貴重な1枚である。
MINT LAB TOKYOがかつて出品していたBBM「2013 Master of Insert」の直筆サインカードも美しかった。やはり30枚限定のファーストナンバー1/30は45,000円で出品され、すぐに売れてしまった記憶がある。
江川さんのサインカードは、オークション結果検索サイト「オークファン」によると、トップはBBM「2012 最強世代伝説」の18枚限定に「ヤフオク!」でついた55,000円である。以下、上位4枚までが50,000円を超えて落札されている。
江川さんがサインカード制作に協力的ということなのか、けっして少なくないサインカードがパックから出現していることもあり、驚くほどのプライスはつかない。近寄りがたい「怪物」のニックネームとは対照的に、サインカードはかなりの身近な存在と言えそうだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙記者。国内外のコレクションアイテムを収集して30年余り。日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。保護猫の姉妹を引き取って在宅ワーク中。