米大手オークションハウスの「Goldin Auctions」で2大グレーディング会社の直接対決が実現した。現在、開催されているオークションで、PSAとBGS(ベケット)に鑑定され、同じ評価点がついた同じトレーディングカードが出品された。しかも、そのトレカは大谷翔平投手(現MLBロサンゼルス・エンゼルス)のNPB北海道日本ハムファイターズ時代のルーキーカード、さらに「Goldin Auctions」でも注目度が急上昇している日本のBBMカードという展開になった。
このカードはBBM「2013 ルーキーエディション」の50枚限定金箔サイン。このルーキーカードは投打の二刀流に挑戦する大谷のために、同ブランドでは初めて、投手版と打者版のイメージバリエーション(写真違い)が採用されたレアカードでもある。今回はこのバリエーションの打者版が出品された。箔サインながら、大谷の名前にくわえ、入団時の背番号の「11」、「日本一」のインスクも描かれている。
評価点はともに10点満点。PSAに鑑定されたものは1,000ドル(約11万3000円)で出品され10月14日現在、3件の入札で1,200ドル(約13万5000円)まで上がった。これに対してBGSに鑑定されたものは1,500ドル(約17万円)で入札がスタートしたため、入札はない。PSAに鑑定されたものが入札額を上げ1,500ドルを超えれば、BGSに鑑定されたものにも入札が入ることが濃厚だ。
これまで「Goldin Auctions」に、大谷のBBMルーキーカードでグレーディング鑑定されたものが出品されたケースは9件。そのうち、今回と同じ「ルーキーエディション」はともに打者版の2件。50枚限定の金箔サインが20年11月に243ドル(約2万7000円)で、100枚限定の銀箔サインが今年8月に7,995ドル(約90万円)で落札されている。
入札締め切り時間はほぼ同時。このレアカードを落札したいコレクターやファンはどちらに入札するか、悩ましいところだが、何よりもその直接対決の落札結果には多くの目が集まる。
追記)このオークションは10月24日に締め切られ、PSAのグレーディング鑑定のものに18件の入札があり5,227.50ドル(約59万円)で、BGSの鑑定のものには4件の入札があり4,612.50ドル(約52万円)で落札された。
※「Goldin Auctions」の落札額はすべてバイヤーズプレミアム込み。
トレカジャーナル編集部