TOPPS社(本社・米国ニューヨーク)は10月6日、社団法人日本野球機構(NPB)と2021年の日本におけるトレーディングカードの制作および販売に関するライセンス許諾契約を締結した、と発表した。
「我々の80年の歴史の中で、NPB12球団の公式トレーディングカードを発売するのは初めて」と同社ではNPBカードの新ブランド発売を予告した。年内に新商品の発売を予定しており、9月に開設した日本語の公式サイトjp.topps.comで後日、詳細を発表するという。
同社は今年3月に東京オフィスを開設し、準備を進めていた。かつて、2003年に菓子メーカーのカネボウと提携し「MLBガム」を発売。米国で制作・販売した「TOPPS」の中から約55選手をピックアップし、裏面を日本語にしてガムと一緒に封入。1パックにカード3枚、ボックスに1枚のシルバー、ケースに1枚のブラックのパラレルが出現する本格的な内容だった。
近年では、同社のメーンブランド(野球でいえばTOPPS「TOPPS SERIES 1」)は同じデザインで各スポーツのトレカを制作しており、この方針なら、NPBトレカの新ブランドもそれが踏襲されるかもしれない。
米国カードメーカーが日本のトレカ市場に参入した例と言えば、UPPER DECK社が2008年に食品メーカー「ケロッグ」と提携してシリアルに裏面が日本語のMLBトレカを封入。同社ではNPBトレカについても、NPBとライセンス契約を結び、2000年に「Ovation」と「VICTORY」のブランドで制作・販売した。
UPPER DECK社のNPBトレカは1年限りだった。今回のTOPPS社の契約も2021年に関するもので来季以降の契約更新などは未定。新ブランドの動向とともに同社の今後にも注目が集まる。
トレカジャーナル編集部