PANINI社は10月26日、プロレスのWWEとトレーディングカードとステッカーについて制作・販売のライセンス独占契約を締結した、と発表した。これまで、WWEはTOPPS社と2005年から独占契約を結んでおり2018年に3年間の契約延長。今年が契約最終年だった。
米国では9月からMLB、NBA、NFLのトレーディングカードの制作・販売についてのライセンス契約をめぐる動きが表面化。それぞれのリーグ、それぞれの選手会との新しい契約へ動きが報じられていたFANATICS社のトレカ市場への新規参入が発表され、その動きはさらに激化した。
PANINI社は「新しい契約の内容は、2022年の1月から3月に始まり、最初の1年間に複数のトレーディングカード製品が含まれる予定です」と発表した。PANINI社はイタリアに本部を置くが、米国にある傘下のPANINI AMERICAがWWEトレーディングカード製品の開発を進める、という。
最初の製品に予想される「2022 WWE Prizm」は、4月2日と3日に米国ダラスのAT&Tスタジアムで開催される、WWE最大のイベント「レッスルマニア」の写真が使われる見込み。PANINI社では、WWE製品がウォルマートやターゲットなどの量販店だけでなく、ホビーショップやオンラインで販売することも発表した。
「我々は常にライセンスパートナーとしてのWWEとそのファンの信じられないほどの情熱に関心を持ってきた」と、PANINI AMERICAのマーク・ウォーソップCEOはニュースリリースでコメント。「我々はWWEのコレクションに大きな計画を立てており、WWEのトレカやステッカーがほかのプロスポーツに負けない収集品のカテゴリーに到達することをサポートいたします」と自信を見せた。
また、WWEのスコット・ザンゲリーニ戦略・開発担当シニアバイスプレジデントは「PANINIはスポーツとエンターテインメントの収集アイテムで60年の歴史があり、米国全体、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、アジアのトレーディングカードをリードしている」と契約相手を称賛。「今回のパートナーシップは、このWWEとWWEトレカをさらにグローバルに成長させることにつながると信じている」と期待を込めた。
トレカジャーナル編集部