【5位】ブレイディがNFLトレカの最高落札額を更新
米大手オークション「リーランズ」で6月、トム・ブレイディ(タンパベイ・バッカニアーズ)のルーキーカードが3,107,372ドル(約3億4000万円)で落札された。このペイトリオッツ時代のRCはPLAYOFF「2000 CONTENDERS」の「ROOKIE THICKET」のサインカードで、今年4月に同オークションで同じカードが記録した2,252,855ドル(約2億4780万円)のNFLカード最高額を更新した。それまでの最高額だったカードはベケットのグレーディング鑑定が総合点8.5点(サインは9点)で、今回のカードは総合点「9」(サインは10点満点)だった。現存する総合点「9」のこのカードは7枚しかなく、「10」点はないため、最高の状態だった。ブレイディが率いるバッカニアーズは12月にNFC南地区で地区優勝。同日、昨季のスーパーボウルで「新旧QB対決」で激突したパトリック・マホームズのカンザスシティ・チーフスがAFC西地区で地区優勝。トレカでも人気を争う二人の再戦が楽しみだ。
【4位】FANATICS社がMLB、NBA、NFLとライセンス契約で合意
メモラビリアやアパレルなど、スポーツライセンスマーチャンダイジングで知られるFANATICS社がトレカの制作・販売に関して、MLB、NBA 、NFLとその各選手会と将来的なライセンス契約を完了した。FANATICS社は様々なベンチャービジネスにも進出し、現在の資産価値は180億ドル。今回は日本でも知られるスニーカー再販サイト「Stock X」の創設者でもあるジョシ・ルーバー氏をトップにトレカを扱う新しい部門を設立。トレーディングカードの制作・販売はTOPPS社、PANINI社、UPPER DECK社がほぼ担ってきた。今回の契約が明らかになってから、TOPPS社が結んでいたWWEとの契約がPANINIに移るなど、激しい攻防が水面下で展開。トレカに関するライセンス契約は、TOPPS社とMLBが2025年まで、PANINI社とNBA選手会が同じく2025年まで、PANINI社とNFL選手会との契約が2026年までとされている。
【3位】POKEMONが世界を席巻
スポーツカードだけでなく、ポケモンカードや遊戯王カードが世界でさらに人気を高めた。PSAのグレーディング鑑定の普及もあり、ゲームとして遊ぶだけでなく、その美しさやカッコよさを鑑賞するために収集するコレクターが急増。とりわけ、外国での需要が急激に増えた。米国大手オークションハウス「Goldin Auctions」でも、出品が増え、落札額もアップ。日本でも新商品はすぐに完売してしまうほどの争奪戦が繰り広げられるようになった。
【2位】マントルのRCが野球カードの最高額を更新! レブロンも同額の520万ドルを記録!
ベースボールカードの最高額が更新された。米国人俳優で起業家としても知られるロブ・ガフ氏が「PWCCマーケットプレース」で1月、MLBミッキー・マントル外野手(ニューヨーク・ヤンキース)のTOPPS「1952 TOPPS」(PSA9)を520万ドル(約5億4000万円)で落札。昨年8月に「Goldin Auctions」で記録されたマイク・トラウト外野手(ロサンゼルス・エンゼルス)の393万ドル(約4億8000万円)を抜いた。
また、「PWCCマーケットプレース」は4月には、同社のオークションにて、NBAレブロン・ジェームズのルーキーカード、UPPER DECK「2003-04 Exquisite Collection」のパッチオート(BGS9)が520万ドル(約5億4000万円)で落札されたと発表した。この金額はNBAトレカの史上最高額となり、マントルの「1952 TOPPS」に並んだ。
【1位】大谷翔平カードが再び、絶頂期を迎える
大谷翔平投手(ロサンゼルス・エンゼルス)が11月にア・リーグ最優秀選手(MVP)に選出された。日本人選手ではイチロー(シアトル・マリナーズ)以来20年ぶりで、満票の選出は日本人初、史上19人目の快挙となった。メジャー4年目の今季、大谷は打者としてリーグ3位の46本塁打を放つなど、155試合に出場して打率.257、100打点、103得点、OPS.965。26盗塁もマークした。登板前後の休養日を撤廃し、初めて規定打席に到達するなど成績を一気に伸ばした。投手では23試合に登板して9勝2敗、防御率3.18を記録。156三振を奪った。受賞決定前から、大谷グッズへの関心も高まり、MINT各店ではテレビ番組「ズームインサタデー」、「モーニングショー」、「ミヤネ屋」、「めざましテレビ」などから取材が殺到、スポーツ紙などのメディアも取り上げた。大谷がプレーオフに出場しなかったことで、沈静化していた大谷のトレーディングカード。オークションなども飽和状態で来季の開幕までは「売り時」ではなく「買い時」と見られていたが、ユニフォーム等の関連アイテムも多数、売り切れ。これまで、トレカに関心のなかったファンもワイドショーなどでその存在が紹介されることで興味や関心を持った、という。ミントでは各店舗の店頭、MINTモールでまだ、在庫を持っているが、問い合わせもまだ、続いている。ルーキーイヤーに続く、いや、それ以上の盛り上がりぶりだった。
トレカジャーナル編集部