米女子ゴルフ最終予選会の第2週最終日が12月12日、アラバマ州・ハイランドオークスGCで行われた。2週間にわたり、計8ラウンド144ホールで争われた予選会で古江彩佳(富士通)が通算18アンダーの7位、渋野日向子(サントリー)は10アンダーの20位に入り、来季の米ツアー出場資格を獲得した。ともに、来季の米ツアー参戦を表明した。
来季の米ツアーに出場できる資格は45位以内に入ったプレーヤーに与えられ、順位によって、出場できる試合数が決まる。常時出場できる資格を獲得できるのは20位以内だった。
国内ツアー最終戦まで稲見萌寧と賞金女王を争った古江は、初日から一度も20位以内の「圏内」から外れることなく、常時出場資格を獲得した。ホールアウト後は「安定したスコアで毎日回れたと思うので、よかったなと思います。いつもの試合通りという感じでできました」といつもの笑顔を見せた。コロナ禍で2シーズンが合わさった特別なシーズンとなったが「いい状態で終われたのは、すごく良かった。本当に1年が充実して、たくさん経験ができた1年だったなと思います」と振り返った。
古江に対して、渋野は波乱万丈の最終日となった。前日29位まで順位を落としたが、5バーディー・2ボギーと盛り返した。20位タイで選手が並んだものの、最終日で成績のよいほうが上位となるルールで20位に滑り込んだ。「20位か21位かどっちかなみたいな感じだったんですけど、ギリギリ入れて良かったです」と、しぶこスマイル。来季については「1年間通して全試合出られるわけではないと思うけど、たくさん戦えると思う。いろんなところに行ったりとかして、移動の大変さとかいろいろ感じることができるのはいい経験だと思うので、めちゃくちゃ楽しみです」と胸を躍らせた。
古江も渋野も米ツアーでの出場試合が増えれば、期待できるのが米国製のトレカへの登場だろう。米国ではゴルフカードも、MLB、NBA、NFL、NHLに負けない人気を誇る。古江と渋野の米国での人気も上がれば、エポック社の女子ゴルフカードの存在にも注目が集まる。国内女子ツアーの全日程は終わった後に、今後が楽しみになるうれしいニュースが飛び込んできた。
トレカジャーナル編集部