MLBとトレーディングカードの制作・販売に関する将来的なライセンス契約を締結したFANATICS社が1月4日、TOPPS社を買収したことを発表した。これで、FANATICS社は「TOPPS」ブランドで今年からトレーディングカードを制作・販売することが確実になった。
TOPPS社とMLBは2018年に長期的なライセンス契約を結んでおり、契約が切れる2026年からFANATICS社がMLBトレカを制作するとみられていた。今回の買収で、2026年までに準備を整える手間と時間が一気に短縮された。
FANATICS社のマイケル・ルービンCEOは「彼ら(TOPPS)の象徴的なブランド、卓越した製品への取り組み、世界中の情熱的なスタッフにより、ファンにすぐにサービスを提供できるようになる」と話した。TOPPS社の350人の従業員は全員がそのまま、雇用され、業務を継続できる、という。さらに、ルービンCEOは「TOPPS」のブランド名をそのまま、存続させることを約束した。
米国の各メディアは、今回の買収には5億ドル(約575億円)の費用が動いた、と報じた。FANATICS社は、MLBだけでなくNBAとNFLのカードを作成するための将来のライセンスを獲得し、スポーツビジネス界を驚かせた。 NBAとNFLのライセンスについては、PANINI AMERICA社が現在、所有している。一部のメディアは、FANATICS社はPANINI AMERICAとも、買収を含めた交渉を進めている、と報じた。
TOPPS社はフォーミュラー1(F1)と3大サッカーリーグのトレカのライセンスも保持しており、これでFANATICS社はMLB、NFL、NBAに加え、制作・販売するスポーツのカテゴリーを増やすことも可能になった。FANATICS社によるTOPPS社の買収についてはかねてからウワサはあったが、2022年の年明け早々に実現したビッグニュースが、再び、世界を驚かせた。
トレカジャーナル編集部