NFLの今季のチャンピオンを決める第56回スーパーボウルが2月13日、ロサンゼルスのSoFiスタジアムで行われ、ロサンゼルス・ラムズがシンシナティ・ベンガルズを23‐20で下し、22年ぶり2度目の優勝を飾った。
ともに第4シードから勝ち上がった両チーム。注目は、その起点となる両チームのQBで、しかも、ドラフト全体1位QBが激突した。マシュー・スタッフォード(ラムズ)は2008年、トレーディングカードでも人気のジョー・バロウ(ベンガルズ)は2020年に全体1位指名を受けた。全体1位指名のQB同士がスーパーボウルで激突するのは6年ぶり2度目だった。
試合は、第1Q残り6分26秒にスタッフォードがWBベッカムへ17ヤードの先制のTDパスを決めて幕開け。これに対して、バロウは第2Q残り5分52秒にRBミクソンとWRヒギンズを使ったトリックプレー。第3Q開始直後にはヒギンズへ75ヤードの逆転TDパスを決めた。
そして、クライマックスはベンガルズが20‐16の4点リードで迎えた第4Qにやってくる。スタッフォードが自陣20ヤードからショートパスを連発し、相手のレッドゾーンに進入。最後はカップへ1ヤード逆転TDパス。スタッフォードは4分48秒間の攻撃で11回のパスで7回を成功させて57ヤードを獲得。残り1分25秒の劇的な逆転劇を演出。本拠地開催となったSoFiスタジアムは歓喜に包まれた。
MVPには8回のレシーブで92ヤードを記録し、決勝TDを含むふたつのTDを決めたカップが選ばれた。
スタッフォードはドラフト1位指名を受け12年、プレーしたデトロイト・ライオンズから今季、ラムズへ移籍。新天地での1年目にスーパーボウルを制したのは昨年のトム・ブレイディ(タンパベイ・バッカニアーズ)に続く史上3人目の快挙となった。試合直後にはネットオークション「ebay」で、UPPER DECK「2009 Exquisite」の99枚限定パッチオートが4195ドル(約48万6000円)で落札された。
バロウはルーキーイヤーに左ひざ前十字靭(じん)帯を断裂する故障から復活。沈着冷静な判断で、パス成功率、パス平均獲得ヤードでリーグトップに輝くなど、NFLを代表するQBに成長。トレカ的にもスーパースターの仲間入りを果たした。試合前には「ebay」でPANINI「2020 PRIZM」の5枚限定ゴールドパラレルのサインカード(PSA8)が、92,600ドル(約1072万円)の高値で、プライベートオファーにより売買された。
トレカジャーナル編集部