BBM「2022 ルーキーエディション」が発売された。昨年のドラフトで指名された支配下77選手、育成52選手のトレーディングカードは日本の野球カードの定番として、毎年、好評で今年も好調な動きを見せている。そこで、今年中に一軍で活躍しそうな選手、次代のスター選手候補を12球団でそれぞれふたりずつ、合計24人、ピックアップした。この24選手のルーキーカードは絶対、ゲットしたい。
【東京ヤクルトスワローズ】
丸山和郁外野手(明大=ドラフト2位)は俊足巧打で、し烈な外野のポジション争いに割って入る。大学時代に駆け巡った神宮球場で、プロでも輝くか。柴田大地投手(日本通運=ドラフト3位)はMAX156キロのセットアッパー候補。キャンプで評価を上げて、昨年のセ・リーグ優勝、日本一を支えたブルペン陣に加わる可能性がある。
【阪神タイガース】
桐敷拓馬投手(新潟医療福祉大=ドラフト3位)は開幕ローテーション候補に挙がるサウスポー。オープン戦初登板は敗戦投手になったが、実戦派として「(一軍で)通用する」と断言した矢野監督の評価は変わらない。鈴木勇斗投手(創価大=ドラフト2位)も即戦力候補の左腕。中日との練習試合では1回を無安打無失点に抑えた。
【読売ジャイアンツ】
赤星優志投手(日大=ドラフト3位)は2月27日の横浜DeNA戦で先発し3回を3安打無失点に抑えた。キャンプでは桑田投手チーフコーチからカーブを教わり、すぐに実戦で試すなど、高い適応力を見せた。岡田悠希外野手(法大=ドラフト5位)は2月26日の広島東洋とのオープン戦開幕戦に「1番・右翼手」で先発すると初球をいきなり中前へ。思い切りのいい打撃を早速、披露した。
【広島東洋カープ】
末包昇大外野手(大阪ガス=ドラフト6位)はキャンプからそのパンチ力で話題になり、2月26日の巨人とのオープン戦開幕戦では4番に座り、12球団ルーキー1号となる本塁打。鈴木誠也の代役として、開幕4番の候補にも挙がっている。黒原拓未投手(関学大=ドラフト1位)はルーキー投手の活躍が続くカープの流れに乗りそうだ。2位の松本、5位の森、そして黒原のルーキートリオが強力なリリーフ陣に加わりそうだ。
【中日ドラゴンズ】
ブライト健太外野手(上武大=ドラフト1位)は攻守走の三拍子がそろったスター選手候補。背番号にジャッキー・ロビンソンの「42」を選ぶなど、キャラクターもいい。鵜飼航丞外野手(駒大=ドラフト2位)は大学では4試合連続アーチも記録した長打力が魅力。オープン戦は初戦からスタメンに名前を連ね、2戦目には3番に起用された。
【横浜DeNAベイスターズ】
梶原昂希外野手(神奈川大=ドラフト6位)はまさに「地元の星」としても人気が出そう。一発長打とスピードでハマスタに旋風を吹かせるか。三浦銀二投手(法大=ドラフト4位)は名前だけでなく、春季キャンプではブルペンでの力強い投球でも目立った。2月26日の北海道日本ハムとのオープン戦開幕戦に中継ぎで登板し、1回を無安打無失点。昨季はリーグワーストのチーム防御率だった投手陣の救世主になりたい。
【オリックスバファローズ】
昨年のパ・リーグの覇者だが新人ふたりが定位置を奪うかもしれない。渡部遼人外野手(慶大=ドラフト4位)は中堅のレギュラーを福田らと争う。2月26日の福岡ソフトバンクとのオープン戦開幕戦では2番に入り開幕投手が決定している千賀からの2安打を含め3安打猛打賞。大学で盗塁失敗ゼロだった俊足で、二盗も決めた。野口智哉内野手(関大=ドラフト2位)もこの試合で「6番・DH」として初打席で初安打。好守好打で紅林のライバルとして注目されている。
【千葉ロッテマリーンズ】
松川虎生捕手(市和歌山高=ドラフト1位)は2月26日の埼玉西武との練習試合で佐々木朗希とバッテリーを組み3打数1安打。相手ドラフト1位の隅田から中前へ弾き返し、強肩を活かした守備だけでなく打撃もアピール。「次代の正捕手」が開幕戦マスクの可能性も。池田来翔内野手(国士館大=ドラフト2位)はこの試合で1番に座り1安打。オリックスとの「球春みやざきベースボールゲームズ」(練習試合)では先頭打者アーチも放った。沖縄での対外試合で打率.533を残した。
【東北楽天ゴールデンイーグルス】
安田悠馬捕手(愛知大=ドラフト2位)は「強打の捕手」。巨漢でパワフルな打撃から大学時代は「ゴジラ」と呼ばれ、プロでは背番号は「55」。フルスイングは空振りでもスタンドを沸かせるほど。吉野創士外野手(昌平高=ドラフト1位)は3年後が楽しみな攻守走のスケールの大きさを誇る。将来、このルーキーカードに注目が集まりそう。
【福岡ソフトバンクホークス】
風間球大投手(ノースアジア大明桜高=ドラフト1位)はMAX157キロの剛腕。とりあえず、ファーム、三軍で体作りと経験を積むが、場合によっては田中将大(東北楽天)のように高卒ルーキーとしてデビューも。背番号1がマウンドに上がるのが今から楽しみだ。正木智也外野手(慶大=ドラフト2位)はその打撃に王会長もほれ込んだ。右ひじを痛めて離脱したが、スター性もあり、復帰後の巻き返しに期待。
【北海道日本ハムファイターズ】
水野達稀内野手(JR四国=ドラフト3位)は171センチと小柄ながらここ一番の打撃が光る。ファイターズの新人では唯一、春季キャンプを一軍で「完走」した。2月27日の広島東洋とのオープン戦では3番に抜擢され、左中間へ三塁打も記録した。北山亘基投手(京産大=ドラフト8位)は本格派右腕。下位指名ながら春季キャンプで182センチの長身から投げ下ろすMAX153キロの角度のあるボールをアピールした。新庄マジックで一軍起用もあるかもしれない。
【埼玉西武ライオンズ】
ライオンズはこのふたりの左腕を獲得できたことでドラフトの勝ち組とさえ言われた。隅田知一郎投手(西日本工大=ドラフト1位)は4球団が1位指名で競合した。MAX150キロの快速球に、カットボールなど変化球の切れも抜群。新人王の最有力候補とされる。佐藤隼輔投手(筑波大=ドラフト2位)は1位候補にも挙がった実力派。2月26日の千葉ロッテとの練習試合ではともに3回を投げ失点を許したが、開幕ローテーション入りへ実力発揮のチャンスはまだまだある。
トレカジャーナル編集部